唯一無二 ページ37
緑side
桃｢見て〜｣
緑｢香水？
新しいの買ったん？｣
桃｢これ流星が使ってるのと同じやつ｣
緑｢あー、ホンマや流星の匂いや
でもなんで？｣
桃｢流星と会えん日でも
これ枕とかにかけたら、さ…//｣
自分でふっといて
いざ、理由を聞いたら顔を赤くする末っ子は本当に可愛い
緑｢寂しくても、か｣
桃｢うん、//｣
確かに
同じ香りに包まれたら
寂しくても抱きしめられてるみたいなんかな
…
せやけど、俺には無理なことや
桃｢しげって香水付けてへんもんな｣
緑｢せやねん｣
桃｢同じ柔軟剤とかは？｣
緑｢いや、ちゃうねん｣
服は確かにその香りやねんけど
この、抱きしめられた時の、体臭というか
シャンプーとか柔軟剤とか、全部が合わさった
大毅だけの香りがある
せやから、どれか1つだけやと全く違うくて
何も満たされない
桃｢あ、ほんならさ…｣
のんちゃんに提案されたのこと
それから1ヶ月後
やっとお互い少し落ち着いて時間が出来た
今は夜の11時半
やっと大毅の家で2人ソファに座ってる
赤｢久々やな、ともとここ座ってるん｣
緑｢お互い忙しかったしな｣
赤｢てか俺、まずこのソファに座ること自体久々かも｣
緑｢それは結構忙しかったな｣
赤｢まあなー、嬉しいことやけど…｣
そこまで言うと、横から俺を抱きしめて
赤｢…｣
緑｢ん、ちょ、だい、こしょばいっ｣
赤｢ごめん、でも、久々すぎて
はぁ…ともの匂いや｣
首筋の匂いかがれて、めっちゃこしょばい
でも、それで思い出した
緑｢なあ、大毅｣
赤｢ん？｣
緑｢服、2枚くらいちょうだい
最近よく着る服｣
赤｢服？
風呂入るんやったら
いつものスウェットあるけど？｣
緑｢ううん、俺が着替えるんやなくて…｣
赤｢？｣
緑｢…大毅の、服、欲しいねん｣
赤｢ともいっぱい服持ってるのに？｣
緑｢…あかん…？｣
赤｢いや、ええけど、
最近着てるんがええの？｣
緑｢うん、｣
赤｢ちょっと待ってや…｣
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作者名：ななはち
| 作成日時：2021年7月13日 7時
