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やっと週末。
大毅君が家に来てくれるって言うから、
色々お片付け中。
あ、やば。
ソファの上に散らかってる服は片付けなあかんよな。
大毅君のジャージ。
これは、バレるわけにはいかへん。
あとは、大丈夫かな。
狭い部屋やから、
すぐに片付けも掃除も終わってしまった。
意味無く、何回も同じとこ拭いてる気がする。
大毅君が来るまでソワソワしてまう。
早く会いたいのに、
この時間が続けばって思っちゃうねん。
このまま部屋の中おっても、
寿命縮まるだけかも。
お出迎えしよ。
「とも」
「大毅君!」
玄関の花壇から立ち上がったら、
走って来てくれる大毅君。
笑顔がかわええ。
のに、私服がダサいんはおもろい。
ま、それさえも凌駕するほどのかっこよさと可愛さあるからいいけど。
「待っててくれたん?」
「うん。
することなくて暇やったから」
半分ほんまで、半分嘘。
「はよに会えて嬉しい」
ニッカニカの笑顔。
ほら、やっぱりかわいい。
「テキトーに座ってて」
コーヒーより、ノンカフェのがいいよな。
眠かったら、寝て欲しいし。
とことん俺、大毅君に甘いねんな。
「とも?」
「あ、ごめんごめん」
コップ、お客様用のしかなかった。
今度、お揃いの買いに行きたいな。
お茶を入れて、リビングに戻ると、
携帯見てる。
忙しいんかな・・・
「こっち来て」
ラグの上に座れば。
ソファの上に座ってる大毅君に、
体を持ち上げられる。
ちょっと強引なとこかっこいいなんか、
俺、相当やばいな。
「とも、お泊まり保育お疲れ様」
「大毅君も、お仕事毎日お疲れ様」
「はあ、やっとやあ」
俺の首筋でそんなん言うねんもん。
ドキドキするん止められへんって。
「待ってた?」
「ずっとこうしたかった」
喋るから、唇が首に当たってるねん。
経験無さすぎて、ドキドキが加速して、
壊れそう。
ぎゅうって抱きしめられて、
体全部で大毅君を感じてる。
「嬉しい。
俺も・・・」
肝心な言葉が、喉につっかえる。
なんで。
言いたいのに。
こんなん言うたら引かれるかもって、
ずっと閉まってたのに。
「俺も、ずっと、ぎゅってしたかった」
言うてしまった。
引かれへん?
こんな、あざといみたいにして、
幻滅されへん?
「良かった。
気持ち、抑えられんくて、怖がらせたかもって思ってたから」
電話は毎日してたけど、
人の気持ちは会わなわからん。
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ななはち(プロフ) - ルナさん» ルナちゃんの癖😳このお話頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします🥰 (9月20日 10時) (レス) id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ななちゃん…ヤバイかも…私の癖をエグっていく…/// マジでこのお話大好き♡ (9月20日 7時) (レス) @page10 id: 8bee21a619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななはち | 作成日時:2023年9月16日 21時