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何度か事情聴取で、
のんちゃんは警察署に呼ばれてた。


その度にトラウマになって、
過呼吸を起こしてるって聞いた。


なんで、まだ中学生の、のんちゃんがそんな辛いことしなあかんの?って。


俺がもっと強くなりたい。


でも有名になることで、
周りが辛い目にあうなら、って。


ずっとぐるぐるぐるぐる。


赤「眉間に皺」


緑「っぃ、た」


昼休み。

ひと通りの少ない廊下。


赤「痛ないやろ」


急に、チョップが降ってきた。


赤「また難しいこと考えてたんやろ」



中庭眺めながら考え事してる俺の隣に、
一緒に窓柵にもたれて並ぶ。


女「あ、しげ、今からさあ」


急に後ろから声がして、
振り返ったら、
めっちゃスカート短くした女の人。


赤「気分ちゃう」


女「なんか最近全然やん」


赤「そおか?」


女「じゃあまた気分が向いたらね。
数学と物理以外ならサボるから」


ずーーーっと、もうずーっと。
しげのどっかしらにぺたぺた触れてる。

すごい。

触れてな息できへんの?ってくらい。


俺らアイドルも、
ファンの子を釣る技は何個か持ってるけど、
これはすごい。


もはやキャバ嬢みたいな。

行ったことないけど。


てか、しげ遊んでないんや・・・


女の人はどっか行って、
もうすぐチャイムが鳴るからか、
校舎の端っこのこの廊下には、
ひと通りがなくなった。


赤「どーせ考えても、
俺らみたいなんが騒いでも、
なんも変わらんねん」


横を向けば、
どこか諦めた言葉と表情。


しげはずっと前向いてて、
目線が全く合わへん。


なんでそんな顔すんの?


俺は、この人をどうしたら笑顔にできるん?


赤「八の字眉。
なんや、次は泣くんか?」


急にこっち向いたと思ったら、
次は両手で眉毛をグリグリされた。


緑「眉毛なくなる!」


口調は責めるみたいな言い方やけど、
自分でも口角上がってしまってるん、
わかってる。


その瞬間、一瞬見えたしげの目の下の窪み。


それ、俺もできるんやで?


笑ったらその窪み出るん?

ほんなら、もっとそれ見たい。


赤「もうチャイム鳴るで。
ま、俺とアソコで保健体育するなら関係ないけど」


緑「戻ります!」


せっかくのんちゃんのこと考えてたのに、
ホンマに有り得へん。


あの人のことも、笑顔にしたいのに。


授業中も堂々巡り。

しげがおらんから、
アホみたいなことを言うて、
俺の思考を遮ることもない。


気持ちがどんどん沈んでいくだけ。

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設定タグ:ジャニーズWEST , かみしげ , 赤緑   
作品ジャンル:恋愛
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ななはち(プロフ) - おむらいすさん» おむらいすさんコメありがとうございます🤍何度も見返してくださってるなんて…これからも更新していくのでよろしくお願いします!! (2023年2月6日 23時) (レス) @page2 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)m作成された当初から読ませていただいております。凄く好きな作品で、毎日何度も見返しています!これからも頑張ってください! (2023年2月6日 22時) (レス) @page32 id: 51ec81c536 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななはち | 作成日時:2023年1月8日 11時

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