微笑み一つ咲かせましょう(JW赤×緑)

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緑side


今日は俺ら｢Flower｣の単独コンサート。

この日のために一生懸命、がむしゃらに、
3人で作り上げてきた。


しかも、大ラスは城ホール。


2ヶ月で、グローブ座、センチュリーホール、
福岡サンパレス、広島HBGホール、
神戸こくさいホール、神奈川大ホール、
仙台サンプラザホール、札幌文化芸術劇場、
最後に城ホールの、9会場。


俺らの士気とレベルは高まる一方。

着実に何かを得て、
最後の舞台に上がる。



アンコールが終わって、
やっぱり大ラスやからダブルアンコも・・・なんて考えてた矢先、
急に会場に大きな音がなった。


緑｢え、なに？｣


青｢神ちゃん聞いてる？｣


緑｢知らんて｣


桃｢怖い怖い｣


怖がりの、のんちゃんが流星にしがみつく。


と、突如、スタッフの方が、
手紙を持ってきた。


緑｢え、なになに。
ホンマに怖いねんけど｣


青｢とりあえず困ってるから、
神ちゃん一旦貰ってあげて｣


受け取った手紙。


緑｢・・・照史君からや｣


差出人は照史君。


桃｢えー、怖いって｣


緑｢読むで？｣


照史君からの、お祝いの言葉。

今までの俺らの努力を認める言葉。

読んでる間に涙ぐんでるのんちゃん。


緑｢そんな君たち、Flowerを、
いつも1番近くで応援してます。"｣


ここで一旦終わってる。

嬉しい。

けど、なんや？って疑問が勝つ。

その後、2枚目に続く手紙。


緑｢ps.君ら、デビューやって。照史より"
・・・・・・｣


ファンの方が反応が早かった。

俺らは、
ていうか、読んでた俺が、理解できてない。


青｢え、ちょ｣


流星が手紙を覗き込んできた。

のんちゃんは流星にくっついてたから、
必然的に一緒に。


緑｢ps.君ら、デビュー、やって、｣


3人で叫んで崩れた。

それをファンのみんなが囲んでくれて。


一生忘れられへん景色。


そこからの勢いで泣きながら、
それでも今まで応援してくれたファンの子、
これからもよろしくお願いしますの意を込めて、
ダブルアンコならぬ、感謝祭のような。


大ラスは、関西らしくお祭り騒ぎで終わる。








デビューが決まった。


裏にはけた瞬間、
全員で抱き合った。

泣いてる場合やない。


次のステップに進んだ。

スタートラインに立っただけ。


今からが勝負やねん。



すぐにメイキングカメラが近寄ったきて、
その時、なんて話したかなんか覚えてない。

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