25 ページ25
なんで。
なんでや。
今日の松竹座のコンサート。
関係者席に、またあの人がおった。
男ってだけで目立つし、
全く笑わんと、俺だけを見てるから、
他の共演者にも色々言われる。
裏から出たら、
待ってた。
緑｢え、｣
赤｢飯、行かへん？｣
緑｢行きません｣
赤｢俺の奢りやで｣
緑｢俺、こう見えてちゃんと稼いでるんで｣
赤｢美味しいパンケーキ、知ってんねん｣
パンケーキ・・・
結局、誘惑に負けた。
ライブ終わり、
めちゃくちゃお腹減ってんねん。
赤｢なあなあ、この後ホテル行かん？｣
緑｢行かん。
未成年入られへんし｣
赤｢顔パス。
年確とかされへんとこ行くし｣
緑｢嫌｣
赤｢俺と気持ちいいこと、しよーや｣
緑｢きも、むり｣
そう言うたら、
一瞬真顔になった先輩。
真顔、結構怖いんやけど。
赤｢そ、ま、また誘うから｣
照史君モンチ!この前モンチが食べたい言うてた店にロケで行ってきたから、またお土産わたすな!
照史君からLINEがきた。
俺が言うたこと覚えてくれてるってだけで嬉しい。
覚えてくれてたんですか?
嬉しい。楽しにしてます♡
赤｢ふーん、ハートなんか使うキャラなんや。
あ、アイドルやから当たり前？｣
緑｢っ、人の携帯勝手に見ないでくださいよ｣
赤｢見んな言われても、
聞くなの方がいい気するで。
ま、そんなニヤけた顔して声に出してたら一緒やけど｣
緑｢っ、え！俺声出てた！？｣
赤｢うっそー｣
緑｢っ、性格悪いですね｣
赤｢よく言われる。
良くてもいいことないし、褒め言葉として受け止めてるで｣
緑｢めっちゃポジティブ・・・｣
赤｢ほんで、そいつがお前の好きな人か｣
緑｢ばっ、違います！｣
赤｢そらそうか。
淳太の彼氏やろ？｣
緑｢っ、知ってるんですか？｣
赤｢会ったことないけど｣
緑｢照史君は、俺のお兄ちゃんみたいな存在なんです。
俺が事務所入って、右も左もわからんくて、迷ってる時に、
優しく手を差し伸べてくれた人なんです。
せやから、憧れ、みたいな感じです｣
なんでこの人にこんなこと話してんねやろって思ったけど、
別に、いいやって思えてしまった。
赤｢その人のために処女は守ってる、と？｣
緑｢違います｣
・・・やっぱりこの人は最低。
駅まで無言で、そのまま帰った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 493人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななはち(プロフ) - おむらいすさん» おむらいすさんコメありがとうございます🤍何度も見返してくださってるなんて…これからも更新していくのでよろしくお願いします！！ (2023年2月6日 23時) (
レス) @page2 id: ef79629cea (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)m作成された当初から読ませていただいております。凄く好きな作品で、毎日何度も見返しています！これからも頑張ってください！ (2023年2月6日 22時) (レス) @page32 id: 51ec81c536 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななはち
| 作成日時：2023年1月8日 11時
