検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:1,200 hit

最後の桜 ページ8

君がいなくなり、

百年以上がたった。

けどまだ心の中は悲しさでいっぱいだった。


少しでも

この気持ちを忘れ去ろうと思い、

散歩をしていた


散歩をしていたら、

無意識の内に

君と、初めて会った

桜の木の下に来ていた


嗚呼、俺はまだ

君を思い続けてるんだな、

そう思っていると、



?『おにーさん!』



と、元気いっぱいの声が聞こえた

俺に言っているのだと気づき、

その声の主を見た


『……!ッ』


声の主は、ティナの様な可愛い子。

雰囲気も、何もかもが、

似ていた。



全てが、君だった。



?『?お兄さん?どーしたの?』


『あ、いや何でもないよ。それより、如何したの?』


?『あのね、お兄さんに、あったことがある気がしたの!なんか、とっても昔にいつもお兄さんと……貴方と一緒に笑ってた気がしたの。
けどね私、百年前に生まれたらしいから、そんなこと、ない筈なんだよね〜…
って、お兄さん如何したの?!何で、泣いてるの?!』


俺は気づけば泣いていた。


『……君、名前、は?』


?『名前?名前はね!ティナ・スカーレットって言うの!』


スカー、レット…?

もし、かして、


『君の、お母さん、の名前は…?』


ティナ『お母さんの名前はね!フr』


「ティナ〜!どこに行ったのー?」


『あ、お母さんだ!お母ーさーん!こっちだよ!』


?「もう、勝手にどこか行かないでよね!」


俺の前に金髪で、

翼にクリスタルの着けた女の人が翼をはたかせながら降りてくる。


『あ、フ、フラン、さん』


フラン「?あ、センリ君!久し振りね!」


『はい、お久しぶりです、この子は、フランさんの子供ですか?』


フラン「えぇ!…だけど、ティアラお姉様の子供の名前をつけるのは、少しためらったわ。
だって、ティナちゃんは、ティアラお姉様の大切な子供なんだから。
なんだか、ティナちゃんの名前を奪ってるようで、怖かった」


名前を、奪う……

それは違うんじゃないかな…

此処にティナがいたら、そう言ってたんだろうな


フラン「けど、ティアラお姉様は違うって言ってたの。
名前を奪ってるんじゃない。引き継ぐだけ。そう言ってくれた。
だから、この子にティナってつけた」


『…フランさん、多分あの子は…』


フラン「ティアラお姉様の子供の…ティナの生まれ変わり…そうでしょ?」


『…はい。』


フラン「なら、行って来なさい。今度は悔いの残らないようにね!」


『!はい!ありがとうございます!』

終わり←六つの桜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:吹雪咲彩 | 作成日時:2019年2月10日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。