最後の桜 ページ8
君がいなくなり、
百年以上がたった。
けどまだ心の中は悲しさでいっぱいだった。
少しでも
この気持ちを忘れ去ろうと思い、
散歩をしていた
散歩をしていたら、
無意識の内に
君と、初めて会った
桜の木の下に来ていた
嗚呼、俺はまだ
君を思い続けてるんだな、
そう思っていると、
?『おにーさん!』
と、元気いっぱいの声が聞こえた
俺に言っているのだと気づき、
その声の主を見た
『……!ッ』
声の主は、ティナの様な可愛い子。
雰囲気も、何もかもが、
似ていた。
否
全てが、君だった。
?『?お兄さん?どーしたの?』
『あ、いや何でもないよ。それより、如何したの?』
?『あのね、お兄さんに、あったことがある気がしたの!なんか、とっても昔にいつもお兄さんと……貴方と一緒に笑ってた気がしたの。
けどね私、百年前に生まれたらしいから、そんなこと、ない筈なんだよね〜…
って、お兄さん如何したの?!何で、泣いてるの?!』
俺は気づけば泣いていた。
『……君、名前、は?』
?『名前?名前はね!ティナ・スカーレットって言うの!』
スカー、レット…?
もし、かして、
『君の、お母さん、の名前は…?』
ティナ『お母さんの名前はね!フr』
「ティナ〜!どこに行ったのー?」
『あ、お母さんだ!お母ーさーん!こっちだよ!』
?「もう、勝手にどこか行かないでよね!」
俺の前に金髪で、
翼にクリスタルの着けた女の人が翼をはたかせながら降りてくる。
『あ、フ、フラン、さん』
フラン「?あ、センリ君!久し振りね!」
『はい、お久しぶりです、この子は、フランさんの子供ですか?』
フラン「えぇ!…だけど、ティアラお姉様の子供の名前をつけるのは、少しためらったわ。
だって、ティナちゃんは、ティアラお姉様の大切な子供なんだから。
なんだか、ティナちゃんの名前を奪ってるようで、怖かった」
名前を、奪う……
それは違うんじゃないかな…
此処にティナがいたら、そう言ってたんだろうな
フラン「けど、ティアラお姉様は違うって言ってたの。
名前を奪ってるんじゃない。引き継ぐだけ。そう言ってくれた。
だから、この子にティナってつけた」
『…フランさん、多分あの子は…』
フラン「ティアラお姉様の子供の…ティナの生まれ変わり…そうでしょ?」
『…はい。』
フラン「なら、行って来なさい。今度は悔いの残らないようにね!」
『!はい!ありがとうございます!』
終わり←六つの桜
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作者名:吹雪咲彩 | 作成日時:2019年2月10日 13時