【スタミュ】月皇姉は転生者らしい

12話 ページ17

柊「何ですか、これは」


貴「(あ、虎石だ。 かっこいい…)」



今目の前で起きていることを知っているAは、初めて見るメインキャラにテンションが上がっていた。



星「あぁ、えーっとこれは……那雪くんの弁当争奪戦です！」



天「そんな訳あるか！！」



星谷の言葉と天花寺のツッコミに笑いが起こる。
わかっていた会話内容だが、Aはこのシーンが好きなので柊の横で笑いに耐えていた。




笑いが収まり、寝転んでいた2人が立ち上がると柊が話し出した。




柊「はぁ… Aさん 申し訳ないですが、」
貴「あぁ、いいよ。気にしないでその辺ウロついてるよ。」




柊が言うことを遮り、海斗の前に行く


Aが目の前に来ると驚いて口を開こうとしたがそれより先にAが話し始めた。



貴「まったく、何やってんだか…」


微笑み、海斗の頭を優しく撫で出した。


周りは驚きで固まっているが、気にしない。


海斗も嬉しそうに笑っているが下を向いているので周りには見えないだろう。


やがて、満足したのか手を退けて星谷の方を見る、そして



貴「ありがとうね。」


星「え？」


驚きで固まってしまった星谷に言葉を続ける。



貴「うちの弟を"友達"って言ってくれて、」



そう言うと先程のお礼の意味を理解したようで嬉しそうに笑ったが、また固まり、



星「え、弟！？」


とAと海斗を交互に見て、混乱しているようだったが、そのまま放置して今回の原因である卯川の元へ



貴「卯川くんだっけ？」



黒い笑みを浮かべながらそう言った。

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