◆134. センラside ページ4
「パスコード何?」
「え、えっと…ちょっと貸して」
おどおどした手つきでパスコードを解除する坂田を横目に、俺の心臓の高鳴りは最高潮に達していた。
もしかしたら、Aと連絡取れるかもしれない。上手く行けばもう一度……
そこまで考えて、
「出来たよ、ほら…」
という坂田の声で引き戻された。
「ありがと。あ、LINEも解除してくれん?」
「なんで?」
「それ説明すんの後でええ? まじ急がなあかんから…変な事はせぇへんから」
「わ、わかった……」
この一言で普通にLINEも開けてくれるなんて坂田はお人好しというか、なんというか……。
まぁ、俺だから開けてるんだろうな。きっと信頼してくれてるってことだろうと思うと、少し嬉しくなってしまう。
「ちょっと貸してな」
トーク履歴の一番上には、確かにAのアイコンがあった。
一瞬だけ個人チャット画面を開き、Aのアイコンを指で叩く。真ん中にある、“無料通話”ボタンをすぐに押した。
そして、少し出口に近い方向へ移動して、声がみんなにあまり届かないようにする。
「坂田さ…いや、さかたん? どうしたん、」
「お前今どこおんの!?」
聞こえてきたのは、確かにAの声だった。
気持ちが高ぶり、思わず声が大きくなってしまったらしくスタッフさん殆どがこちらに振り向いた。やべぇ。
「セ、センラ……? え?」
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なんだむさん - 面白いです! マジきゅんきゅんします! これからも期待しています! (2017年2月4日 8時) (レス) id: b24b370a44 (このIDを非表示/違反報告)
爽良 - 最近浦島坂田船好きになったんですけど、メチャキュンキュンしながら読んでますwそれに月森フユカさん知っていたんですけど、調べたら同じ茨城だったのがメチャ嬉しすぎて発狂しそうです← (2016年9月16日 22時) (レス) id: 37fb0e723b (このIDを非表示/違反報告)
無気力 - この作品大好きです!無気力という名前でこれからもこめん (2016年9月4日 18時) (レス) id: 629dc87193 (このIDを非表示/違反報告)
紗菜 - いつもキュンキュンしながら読ませていただいてます!年下組大好きなので、ニヤニヤしちゃいます…笑 これからも更新頑張ってください!影ながら応援しています! (2016年8月15日 13時) (レス) id: 0eb1185619 (このIDを非表示/違反報告)
ゆおん(プロフ) - 花津さん» ありがとうございますー!頑張ります! (2016年8月14日 12時) (レス) id: 46f4f5d279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆおん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/_yyyy/
作成日時:2016年7月25日 2時