【センラ】検索:君に恋する方法【歌い手】

◆141. センラside ページ11

――…




「そ、そうだったん…えぇ……」

「まだ半分も話進んでへんから疲れんといてくれます？」



高坂さんは勘違いしてた、ってとこまで話した。嫌われてるだの言ったらAパンクするだろうし。
次に話すべきは……と頭をフル回転させて思いついたことは「だから、俺と高坂さんは仲良くない」ってこと。




「だからさ、俺と高坂さ……ってなんやねんうるせぇな」



俺のズボンのポケットの中で鳴ったのはLINEの通知音。
このまま話し続けたかったが、会社関連だとまずい場合もあるなぁと思い直しAに「ちょっと待ってて」と言って抜けてきた。

でも、画面に表示されたのは会社の先輩の名前でもなんでもなく、もう二度と会いたくないと誓ったアイツだった。

　

　
高坂あの、言い忘れてたんですが
付き合うってことで、周りにも通してくださいね
もちろん黒崎ちゃんにも
は?
高坂当たり前じゃないですか
付き合ってるんだから




……はぁ
なんかもう、疲れた。こいつと話してるだけで。返信すらめんどくさくって、既読だけつけて電源を切った。

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