【センラ】検索:幼馴染を忘れる方法【歌い手】

◆108. 貴女side ページ19

――…




「あ、A。おかえ……はぁ？」


「ただいまー♪」


「センラくん怖！！？」




改札を抜け、センラを見つけて思わず駆けていく。
壁にもたれ掛かってスマホを弄っていたセンラは、私が目の前に来てやっと気付いたらしく顔を上げた。

そして、一瞬で後ろからごろごろキャリーバッグを引っ張ってくる坂田さんの方へ視線が変わった。LINEで坂田さんも来るって教えときゃ良かったな。




「えっなんでさかたんおんの！？ww」


「センラに会いたかったから！」


「嘘つけお前絶対そんなこと思ってないやろw」


「ふふふwwwほんまほんま！」




そんなことを笑いながら話す2人。
つか2人、170と175やったな…並ぶと怖い。めっちゃ背ぇでかいやん、挟まれたくないわ。




「坂田さん坂田さん、うち抜けた方がええ？」


「……あ、うん。お願い」


「おっけー！ うちコンビニでお菓子買ってくるわ〜」




どんなこと話すかなんて、知る由もないけど。
センラと一緒だったら関西弁良く出ちゃうなぁとかふんわり考えながら、駅構内のコンビニへ足を運んだ。

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