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◇Hatred ページ7

◆side:Rapid Fire





「※※※※※※※※※※※※」


男の絶叫は止まらない。

みっともない。
哀れで無様で、醜く小さい。
こんな奴に、おれは怯えていたのか。


「な、何ですかアナタ・・・」


そこで初めて、ずっと黙っていた女が声を上げた。

情けないくらいに震えて。
そのクセ、おれを批難するような声。


「何って・・・コイツを殺 すんですよ、今から」


ひ、と後ろで声が聞こえる。
その声に、女はピクリと反応した。


「・・・そんなことして、いいと思ってるんですか?」


恐怖と怒り。
男に蔑まれ暴力を奮われたであろう状態なのに、女はおれに敵意を向けている。

共依存。
そんな単語が頭に浮かぶ。


「アンタ、そんなにアイツが大事?」

「ええ。だって、これでもあの人とは家族ですから」

「っ、」


家族。
また、その言葉。

家族なんて、いらない。
だっておれは、おれの人生は・・・

その家族に、狂わされたんだから。

◇Hatred→←◇Hatred



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作品ジャンル:タレント
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作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年1月29日 23時

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