◆Brother ページ32
◆side:Doctor(inside)
最初に目を覚ましたのは、やっぱりバレットだった。
「え、何これ。え、何で。ていうか・・・え、ドクター?」
「さっすがバレット。僕の薬を毎日飲んでただけあるね」
「こ、答えになってないんだけど・・・」
「まぁまぁ。理由は後で、ちゃーんと説明するから!」
とはいえ、僕がこの立場だったら混乱間違いなし。
そりゃ、目も点になるよね。
◆
それから数十分。
7人全員が目を覚ました。
「クソっ、コーヒーに一服盛られてたか・・・」
目覚めてすぐに状況を把握したのは“スコープ”。
他のみんなも、すぐにではなくとも状況は把握したらしい。
その辺りは、さすが暗 殺 者、といったところかな。
「キミが・・・バレットが話してた、“トモダチ”?」
飄々と、笑顔で。
たぶん、普段通りの表情で問い掛けてきた“ファルコンJr.”。
たぶん、犠牲を最小限に留めたいんだろう。
穏やかな物腰だけれど、腹の中では何考えてんのか分かったもんじゃない。
「うん、そうだよ。手荒なことしてごめんね?」
名前は名乗らず。
そして、わざとおどけてみせる。
牽制されてるのは分かる。
だけど、僕も主導権握られるワケにはいかないんでね。
かといって、ずっとこの膠着状態ってのもマズい。
だから、目的をさっさと告げる。
「僕は、ある人をずっと探しててね。今日は、はるばる会いに来たんだよ」
145人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ