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◇Hatred ページ4
◆side:Rapid Fire
現場に到着する。
その時点で、嫌な感じはしてた。
だって、この場所は。
おれが昔住んでいた所に、雰囲気がそっくりなんだ。
もちろん、ほんとに済んでいたなんてことはない。
ただ、雰囲気がそっくりなだけ。
だけどそれは、決して良い記憶ではなかった。
「このアパートの203号室が、ターゲットが住んでる部屋だってさ」
そう教えてくれるスコープの声も、どこか遠く聞こえる。
(なんで、いま・・・)
行きたくない。
行かなきゃいけない。
中に入りたくない。
仕事だから入らなきゃダメ。
板ばさみで、堂々巡り。
その時、微かに聞こえた。
「逃げる? 何言ってんだ? お前はな、オレらの────」
言うな。
そう思っても、もう遅い。
おれの声は届かない。
おれの思いは届かない。
「──────家族、なんだよ」
馬鹿にしたような声。
耳障りな嘲笑。
自分が強者だと、信じて疑わない口調。
ダメだ。
絶対に、許しちゃダメだ。
・・・ゼッタイニ、ユルサナイ。
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