◇Gift ページ27
◆side:Bullet
「おー、バレット」
「ほんとだ。いらっしゃい」
コーヒーを淹れていたら、スコープくんとラピッドくんがやって来た。
「やっと起きてきたか。寝坊常習犯」
そして、料理が終わったらしいソニックくんも。
「あ、お邪魔してます」
ケトルを一旦置いて挨拶。
「そう固くなんな。半分家族みたいなもんだろ?」
その言葉に、頭を下げた状態で固まった。
半分とはいえ、家族と認めてくれている。
それが嬉しくて、泣いてしまいそうだった。
「ほらほら、みんな突っ立ってないでさ! せっかくバレットがコーヒー持ってきてくれたんだから!」
ファルコンくんのその言葉に、どうにか涙を引っ込める。
遊びにきて、いきなり泣かれたら困るもんね。
うん、笑顔でいなきゃ。
「俺の友達のオススメなんだ」
そう言って、追加されたコップにもコーヒーを淹れる。
全部で7つ。
「ありがと、バレット」
「う、うん///」
隣にいたラピッドくんに、ぽんぽん頭を叩かれる。
その振動が気持ちよくて、自然と笑顔になった。
そんな幸せな気分のまま。
コーヒーをひと口飲んで。
(あ・・・れ・・・・・・?)
何故か、急に眠気が襲ってきた。
(おか、し・・・い・・・)
少しくらいの眠気なら、なんの違和感もなかった。
ただの、緊張が緩和されたからきた眠気と思えるから。
だけどこれは、明らかにおかしい。
そう、たとえば・・・
(ま、さか、ドクターが・・・?)
そうは思いたくない。
そうとしか思えない。
(で、も・・・な、ん・・・で・・・・・・?)
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