◇Gift ページ25
◆side:Bullet
「あれぇ、レトくん来てたんだぁ。いらっしゃーい」
はしゃいでいたら、ギークくんがやってきた。
それはいいんだけど、気になったのはその呼び方。
「・・・レトくん、って?」
「だって“バレット”でしょ? だからレトくん」
微妙に説明になってない気がする。
けどまぁ、あだ名みたいなものなのかな?
コードネームのあだ名って、もはやあだ名と呼んでいいのかすらも怪しいけど。
「珍しいねぇこんな時間に。どしたの?」
ファルコンくんがそう言って首を傾げる。
「いつもだったら研究室・・・っていうか、部屋に引きこもって出てこないんだよ」
?を頭に浮かべる俺に、SHINOBIが耳打ちしてくれる。
「いやぁ、眠くなってきちゃってさ。だからコーヒーもらいにきたんだよ」
わざとらしく目を擦りながら、ギークくんはへへっと笑う。
それを見て、ファルコンくんもSHINOBIくんも呆れたように笑った。
「あ、でも、今コーヒー無いんじゃないかな?」
「あー、昨日飲みきっちゃったんだっけ・・・」
「えぇーないのぉ?」
かと思いきや、今度は申し訳なさそうな顔する2人。
ギークくんは、口調は不満げだけどさほど気にしてないみたいだった。
でも、これはチャンスかも。
「あの・・・コレ、お土産にって持ってきたんだけど・・・」
話に割り込むのが、ちょっと申し訳なく思ったけど。
ここしかない、って思ったから勇気を振り絞った。
「コーヒー・・・良かったら、コレ飲んで?」
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