◆Flurry ページ16
◆side:Scope
リビングに行くと言ったら、ラピは素直に頷いた。
いやまぁ、そこまでは良かったんだけどな。
「・・・で、何これ?」
「俺に聞くなよ・・・」
ソニックが呆れ顔で訊いてくる。
まぁ、俺がソニックの立場でもそうだっただろうな。
なんせ今隣にいるラピは、まるで恋人のように俺に腕を絡ませている。
拒まない俺もどうかと思うが、積極的にそれをしてくるラピも問題だ。
「いや、人それぞれ趣味嗜好は違うし、オレは別に止めないけどさ・・・」
「おい。何か勘違いしてないか?」
ソニックの体が若干引いている気がする。
たぶん、というか絶対、何か変な勘違いしてるだろ。
「別に俺は、好きでやってるワケじゃねぇからな? ラピが勝手に・・・っ、」
そこまで言ったところで、口を噤む。
たぶん、何か琴線に触れてしまったんだろう。
組まれた腕が、強く握りしめられてる。
・・・時々骨が軋むような音がして、かなり痛い。
「・・・悪ぃ、今のは嘘だ」
慌てて訂正すると、途端に腕の拘束は緩くなる。
もう機嫌直したのか。
ほんと、単純なやつだよな。
「・・・えーと、とりあえず、朝メシ食っていいか?」
「あ、あぁ、はいはい。用意するからちょっと待ってて」
何だこれ、気まずい。
「今日はなんだろうねっ?」
「え? あぁ、そうだな・・・」
・・・そんで、ラピは妙にご機嫌になったな。
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