【HSJ】殺せんせーションズ -外せないLock- ５ (ページ2)

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◇Hatred ページ2

◆side:Rapid Fire

あれから数日。
その間、おれは毎日のようにあの夢を見た。

見たくもないものを見る。
しかも、毎日のように。

「はぁ・・・・・・、」

自然と溜め息が出るのは、仕方ないこと。

あの夢はおれにとっては、最も忘れてしまいたい記憶なのに。
どうしてこうも、捕えられているんだろう。

「最近、なんか疲れてるよね。大丈夫？」

ある日、ファルコンにそう言われてしまった。
たぶん、あからさまな態度だったからだと思う。

「ちょっと、いろいろあってさ・・・」

別に、あの夢のことを言っても良かったんだけど。
アレは正直、話したところで胸糞悪いだけ。

だったら、おれひとりで抱え込んだ方がいい。
それにあの夢自体は、おれの過去の記憶なんだし。

過去を話したところで、何かが変わるワケじゃないし。

「ほんとに大丈夫？仕事行けるの？」

「大丈夫だって。ファルコンは心配性だなぁ」

笑って手を振り、家を後にする。

だけど、この時ちゃんと言っておけば。
少なくともあんな自体には、ならなかったのかもしれない、ね。