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「あぁ、恩田さん、おはようございます」
「おはようございます二宮さん。……荷物、ですか？」
「ええ。相葉雅紀氏からのもののようです。割れ物注意と書いてありますが」
二宮さんが説明してくれる横で社長が包みを開けている。
箱を開いて中を取り出すと、社長の顔が少し明るくなった。
「あ、これ相葉くんの新曲のCDだ」
「またですか？また返礼品を考えないといけないじゃないですか」
「そうだね。よろしく二宮」
「はあ……」
二宮さんがそれは大きなため息を吐く。
私は相葉氏の新曲という言葉に気を引かれて社長と二宮さんの方へ歩み寄る。
「相葉さんの新曲のCDなんですか？」
「うん。前にも言ったっけ。新しいのが出ると発売前に届けてくれるんだ」
社長はさっきまでと打って変わって明るい顔でCDを見せてくれる。
社長、本当に音楽好きなんだなぁと私は半ば感心する心地になった。
だてに音楽会社の社長じゃない。
……というか、音楽がこれだけ好きだからこそ、仕事に魂売っているような生き方でも耐えられるのかもしれない。
「じゃあ恩田さん、今日はとりあえずこれを弾いてもらえますか」
「わかりました。アレンジしてみます」
私は社長からCDを受け取る。
さっきの気まずさはいつの間にか払拭されていた。
恐るべし、新譜の力。
「二宮、お礼品はまたスタッフがみんな食べられるようなものにしといて」
「はいはい。分かってますよ」
二宮さんは軽くそう返すと自分の仕事をしに社長室を出て行く。
私もピアノに戻って早速コンポにCDを入れた。
曲が流れ始める。
私とよく似た響きを持つ、相葉雅紀の音が部屋を満たし始めた。
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iCHiKA(プロフ) - のりさん» のり様、お久しぶりです！お待たせしてました、久々の今回は「キスしたいだけ」でございます。こちらこそ今回もありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。お楽しみいただければ良いのですが。今回もぜひ最後までよろしくお願いしますね！ (2021年9月8日 21時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - キタ。今回はキスをしたいだけのお話なんですね。しかも思いがけず長編連載。ありがとうございますm(__)m 既に続きが楽しみすぎです。あ、こんにちは。お疲れ様です。余談ですが私にも亜由ちゃん同様カワイ子ちゃん(3人)がいますw (2021年9月8日 16時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年9月4日 16時
