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桐生が雅紀に会えば、どう感じるだろう。
懺悔のためだけに生きている人。
逃げて来た櫻井を救ってくれた人。
「人形」でなくなった雅紀をどうしても会わせたいと櫻井は思った。
「翔兄、近くにスーパーは？」
「車で少し行ったらある」
「弁当は1日分しか作れないからね」
「俺がいた所が空いてればいいんだけど」
「すぐ手配して」
「おぅ」
櫻井がいた所は少し人里から離れている。
桐生以外の人間に出会った事がない。
運良くロッジは空いていた。
予約をし、みんなで出掛ける事にした。
二宮はＣＤラジカセを持って行くようだ。
どこにいても、雅紀は二宮の優しい音楽を聴きたがる。
2人であれこれ選んでいる。
家族で出掛けられる事が嬉しい雅紀。
父親も嬉しそうだ。
大野は父親から聞いていた。
この近所の支店に移動願いを出していると。
父親もそばにいれば、雅紀ももっと安定するかもしれない。
「翔くん、どんなとこ？」
「ここみたいな場所だよ」
「小川もあるの？」
「あぁ、あるけど入れないぞ」
「もう冷たいもんね」
「そう、ここより寒いからね」
「遊べる？」
「雅紀、遊ぶのもいいけど、景色がいいんだ」
「景色？」
「葉っぱがだんだん紅くなってきてると思うよ」
「綺麗？」
「きっとね」
「じゃぁ、いっぱい写真撮る！」
「そうだな」
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SEN(プロフ) - hirochan.さん» 初めまして、こんばんは。読んでいただき有難うございます。更新、頑張りますね！ (2016年7月5日 19時) (
レス) id: 1808d14437 (このIDを非表示/違反報告)
hirochan.(プロフ) - はじめまして。小説、読ませていただきました。引き込まれて、涙が止まりませんでした。これからも楽しみにしています。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: 6016dfa0bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEN
| 作成日時：2016年7月1日 13時
