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「智くん、遠いとこ？」
「この前よりはちょっとな」
「ふーん、早く見たいなぁ」
「楽しみだな」
「うん！」
「雅紀は絵が本当に好きですね」
「楽しいよ？」
「僕達は誰も描きませんからねぇ」
「翔くんも描かないの？」
「ぶっ」
「ん？」
「翔兄のは絵じゃない」
「おい！潤！」
「一度、僕と一緒に描いてね？」
「い、いやぁ〜」
「ダメ？」
「わ、笑わないでいてくれるなら・・」
「約束ね」
「お、おぅ」
「和也、絶対笑うよな？」
「当然です」
「お前ら！」
櫻井の絵より、今は「絵画展」の絵を見よう。
ワクワクしながら、みんなで会場に入って行く。
どんなに素晴らしい賞を取った絵より、大野達は雅紀の絵が見たい。
家でも見てるけれど、飾られているところが見たいのだ。
「可愛いどんぐりですね」
「うん」
「あの木の実もいい色してる」
「あれ？」
「翔くん？」
「雅紀、ここ色が付いてないぞ？」
「えっ？」
「ほれ、ここ」
「あーーーほんとだ！」
「残念ですね」
「失敗したぁ〜」
「じゃぁ、僕達から残念賞をあげましょう」
「えぇーーー？」
「次に頑張るためですよ」
「はぁーい」
もし、色の付け忘れがなかったら。
評価は変わっていたかもしれない。
それでも、失敗も経験のうちだ。
5人は笑いながら会場を巡る。
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SEN(プロフ) - hirochan.さん» 初めまして、こんばんは。読んでいただき有難うございます。更新、頑張りますね！ (2016年7月5日 19時) (
レス) id: 1808d14437 (このIDを非表示/違反報告)
hirochan.(プロフ) - はじめまして。小説、読ませていただきました。引き込まれて、涙が止まりませんでした。これからも楽しみにしています。 (2016年7月4日 16時) (レス) id: 6016dfa0bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEN
| 作成日時：2016年7月1日 13時
