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櫻井の店の２階には、もう１つ空の部屋がある。
そんなに広くはないが、大野は十分だと言う。
この部屋でこれから暮らす事への僅かな不安。
相葉は大野の服を掴んでいる。
「マサ、ここにいろよ？」
「・・・」
「すぐに何かをする必要はない」
「サト・・」
「櫻井さんと和のそばにいろ」
「でも・・」
「マサはいい子だって言ったろ？」
「ん」
「何も悪い事してないし、これからここで幸せを見つけるんだ」
「ここで？」
「そう、母さんも言ってたろ？誰かのそばにいろって」
「ん」
「俺も潤も来るから」
「ん」
「その桜、ここに貼っておこうな？」
「ん」
櫻井は、相葉をここへ呼ぶつもりだったのか。
部屋には家具が揃っていた。
箪笥があり、ベッドもある。
部屋の壁に大野は「三春滝桜」の写真を貼った。
取りあえず、着替えだけを持って来た。
あのアパートの契約期間はまだある。
必要な物は、少しずつ取りに行けばいい。
階下から二宮の呼ぶ声がする。
「まーくん、コーヒーが飲みたい」
「・・・」
「相葉くん、前みたいに入れてくれる？」
「はぁ」
「俺も、マサのコーヒー飲んで帰ろうかな」
「サト・・」
大野が帰るのが不安な相葉。
それでも、４人分のコーヒーを入れて来た。
インスタントではなく、この店のコーヒー。
この空間、この時間が相葉にとって心休まる時になればいいと大野は思う。
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SEN(プロフ) - はぴともさん» お早うございます。そう言っていただけて嬉しいです。書いてて励みになりますわぁ・・。ありがとうございますぅ。頑張りますね。 (2015年6月23日 8時) (
レス) id: efdd22d586 (このIDを非表示/違反報告)
はぴとも(プロフ) - いつも切ないけどあったかい気持ちにさせてもらってます。バタバタしてる日常のなかで少し回りを見ることを気づかせてくれるお話に毎回幸せをもらってます。ありがとうございます。 (2015年6月22日 10時) (レス) id: dec05e7849 (このIDを非表示/違反報告)
SEN(プロフ) - 亜衣さん» 初めまして、お早うございます。読んでいただき有難うございます。少しずつ変わっていく雅紀くんをこれからも見守ってください・・(^O^)ぴったりの歌詞ですか・・嬉しいです。 (2015年6月22日 8時) (レス) id: efdd22d586 (このIDを非表示/違反報告)
亜衣(プロフ) - この小説は、「僕が僕のすべて」と「Be with you」に似ていますね♪詞がこの小説にぴったりでした(*^▽^*) (2015年6月21日 19時) (レス) id: af3ae7215e (このIDを非表示/違反報告)
亜衣(プロフ) - お初にお目に掛かります。1から読んでます。辛い過去から１つずつ希望を取り戻している相葉さんに私も胸が温かくなりました(*´∇｀*)これからも執筆頑張って下さいね♪ (2015年6月21日 19時) (レス) id: af3ae7215e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEN
| 作成日時：2015年6月3日 13時
