検索窓
今日:27 hit、昨日:17 hit、合計:182,810 hit

星空 ページ42

ヒチョルオッパとのデートからしばらく経ち、帰国を翌日に控えた夜、いつも部屋で過ごすユノからの電話。

ユノ『今日は外で食事しよう。迎えに行くから支度して待ってて』

そう言われて待つ事数十分。駐車場に着いたとの連絡で地下に降りる。

A『珍しいわね?どうしたの?』

ユノ『たまには良いじゃん。明日、日本に行ってしまうんだから…』

いつになく静かな口調。

食事が終わった後、黙って車を走らせるユノ。

着いた所は、ソウルの夜景が一望出来る場所。

ユノ『ここ、覚えてる?僕が君に初めて気持ちを伝えたところ。』

A『ん…。ユノの特別な場所でしょ?』

車を降りると冷えた空気に澄んだ空。綺麗に光る月と星空。

まるで、降り注ぐ様な星に手摺ギリギリのところで空に手を伸ばしてみる。

A『ほら!掴めそう!』

はしゃぐ私を後ろから包み込むユノ。

ユノ『そんなに身を乗り出したら危ないよ』

深く帽子を被っているが、全く人が居ないわけではない。

声のトーンを落として話す。

A『ねぇ、見つかったらどうする?騒ぎになるよ。』

ユノ『別に構わないよ。その時は、ちゃんと言うから。“僕の大切な人です”って。』

何の迷いもなくそう言うユノ。

A『私は、日本に行くから何とかなるけど、ユノが大変な事になるじゃない?』

ユノ『大丈夫だよ。変に隠すから騒ぎが大きくなるんだ。堂々としてればいいよ。』

A『ん……。』

黙って空を見上げる。私の肩に顎を乗せて、ユノも見ているようだ。

A『こんなに近くに星が見えるなんて珍しいね。届きそうよ。』

ユノ『A、子供みたい』(笑)

A『日本のおじいちゃんの家がね、凄く綺麗な星空が見えるの。』

ユノ『へ〜。日本のどこ?東京じゃ見えないよね?』

A『ん〜、仙台わかる?そこより北。海のそばなのよ』

ユノ『仙台はライブで行った事あるよ。いつか行きたいな…。そんなに綺麗なら。』

A『ふふっ。そうね。』(笑)

静かな時間が流れる。

このまま時間が止まれば、ユノから流れる悲しみが消えて無くなるかもしれない……。

A『ユノ、明日はユノも日本でしょ?準備しなきゃ』

彼は私を抱きしめる腕に力を入れた。

ユノ『…A。今すぐじゃないけど、僕と…、僕と結婚して欲しい。』

A『えっ?…ユノ?』

ユノ『だから…僕と……』

韓国での最後の夜、彼の突然のプロポーズに私は言葉を失った。

一大決心〜ユノside〜→←女の勘は恐ろしい〜ヒチョルside〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
267人がお気に入り
設定タグ:SuperJunior , キュヒョン , ユノ   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/  
作成日時:2013年12月15日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。