驚き〜ヘビンside〜 ページ22
仕事一筋を貫いてきた私にとって、彼の存在が日に日に大きくなって行く事に戸惑いを感じていた。
そんな時、Aに話しを聞いてもらう事にした。
仕事以外のプライベートは、お互い不思議と触れてこなかったが、彼女ならわかってくれる気がしていたんだと思う。
『ある人に交際申し込まれて…』と言った私に、相手が誰かも聞いてこない。
ただ、芸能人だと言う事だけは見抜かれていた。
仕事以外のボーッとした彼女からすれば、余りに鋭い勘だと思う。
そんな時、私の携帯が鳴り出した。
ディスプレイには、〔ジンギ〕。
Aは気を利かせて席を離れる。
ジンギ『ヌナ…。何処にいるの?会ってちゃんと話したい。』
ヘビン『……。ジンギ、今は無理よ。友達のところに来てるし。』
ジンギ『そうやって逃げて返事をくれないんだ……。何がダメなの?はっきり言ってくれないとわからないよ……』
ヘビン『……ごめん。とりあえず切る。』
私は、一方的に電話を切った。本当は会いたい。彼の想いに答えたい。でも、こんな自分を本気で想ってくれてるのか自信がなかった。
泣くのを堪えていると、Aの携帯に着信が入る。
数分後、彼女が戻って来ると、リビングに誰かが入って来た。
ユノ『やぁ、いらっしゃい。』
満面の笑みを浮かべたユノさん?と……その後ろに、ジンギ。
ユノさんがAの部屋に…?『いらっしゃい。』って…?
私の思考回路は、驚きのあまり停止してしまった。
A『オニュ君座って。何か飲む?お酒もあるけど』(笑)
ユノ『僕はいつものね!』
キッチンに行ってしまったA。
これって?
ヘビン『……ジンギ、ユノさんとAってなに?どうゆう事?』
ジンギ『僕もさっき玄関で知った。つまり……』
Aがジンギのグラスと、ユノさんの飲み物を運んできた。
ヘビン『あのー、二人は?アーティストと裏方…?じゃないですよね?』
ユノ『あはは!それは仕事の時だけだよ。Aは僕の大事な人。あははは!』
A『驚かせてごめんね。ヘビンが悩んでたから、話せば良かったんだけど。』
さっき電話で話したジンギが、ユノさんと一緒に居たことにも驚いた。
私とジンギの微妙な空気を感じて、Aが口を開く。
A『私達、ちょっと買い物に行って来るから、二人留守番お願い』
そして、『思ってる事、ちゃんと伝えなさいよ』と耳打ちして出掛けて行った。
私とジンギの間に、気まずい空気が流れる。
267人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時