想い人 ページ21
ヘビンは、携帯の画面を確認すると出るのを躊躇していた。
私は、彼女に電話に出るよう促すと席を離れた。
たぶん、電話の相手はヘビンに交際を申し込んだ彼。
あのヘビンを乙女にしている張本人だろう。
彼女の心は決まっているはず…。ただ、これから起こりうるだろう問題に 不安を抱いているんだと思う。
はたしてそんな時が来たら、その彼とやらはヘビンを守り抜く覚悟があるかどうか…。
相手が誰か、そこまで踏み込んで聞いてない私には、確かめる術もないのだけれど…。
いっそのこと私自身の事を例に話してしまえば、ヘビンは素直に彼の元に行けるのかもしれないが…そんな勝手は出来ない事もわかっている。
考えあぐねていると、微かに私の携帯の着信音が聞こえている。
着信音から、相手が誰かすぐにわかった。ヘビンは、少し目を赤くしている。
こんな時になんてタイミングが悪いんだろう と思いながら通話ボタンを押した。
ユノ『A、今いい?エントランスにいるんだけどちょっと相談があって…。僕じゃなくて、後輩の話しを聞いてやってほしいんだ』
A『今、来客中なの…。』
ユノ『そっか…。じゃあ今度にするよ。でもさ、そいつに僕たちの話ししてもいいかな?』
ふと思った。もしかしてその人って…。
A『ユノ、その後輩って誰?』
彼は 驚きながら事の経緯を簡潔に話してくれた。私の勘が外れてなければ、その人こそがヘビンの想い人。
電話を切ると 直ぐ様ロックを解除した。
玄関で二人を招き入れる。
ユノ『ただいま』
遠慮がちにユノの後から入って来たのは、ヘビンが担当しているSHINeeのリーダー。
A『いらっしゃい。どうぞ。』
私の腰にユノが手を回したのを見て、彼は驚いている。
オニュ『…ヒョンとAさんて…?そうゆう仲なんてすか……?』
ユノ『見た通りだよ(笑)ね、A!』
ユノを見上げて微笑み返した私を、オニュ君は真っ赤になって見ていた。
それよりヘビン!彼女を何とかしてあげなきゃ!
二人を別室に通して、私は彼女のいる部屋に戻った。
A『ヘビン…。あなたの想い人って…オニュ君?』
否定しないのを見れば、私の勘は当たっていた。
A『ちょっと待ってて。』
私は、ユノとオニュ君を部屋へと入れた。
ヘビンは、そこにユノがいる事、そしてその後ろにオニュ君がいる事に驚きを隠せなかった。
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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時