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彼への告白 ページ16

仕事を終え帰宅する私の携帯にメールが届く。

〔20:00過ぎには行けるよ。夕食はスタッフと済ませるから。〕

日本への帰国の話。ユノは理解してくれると思っていた。

まるっきり会えない訳じゃない。東方神起はしばらく日本活動が増える。

時間さえ取れれば 日本で会う事も可能だ。

あれこれ考えを巡らせていると インターホンが鳴った。

玄関で軽く私をハグし いつもの様にリビングに向かう。

ユノ『Aからあんな事言われるなんて思ってもいなかったよ』

私は彼の前に いちご牛乳を置いた。

嬉しそうにそれを飲むユノ。

A『ユノ…あのね。私、日本に帰る事にしたの……。』

ユノ『え?日本……?』

重い静寂が二人を包み込む。

A『スタイリストとしてステップアップするために 日本の学校で学ぶ事にした……』

ユノは俯いたまま何も話さない。

沈黙に耐えられなくなってキッチンにコーヒーを取りに立ち上がろうとした。

いきなり手首を掴まれ 驚いて持っていたカップを落とす。

彼の瞳は不安と悲しげな色をしている。
今にも泣き出しそうな……。

A『ユノ…?』

私を見つめたまま絞り出すようにユノが口を開いた。

ユノ『Aも…Aも僕を置いて行くの……?いなくなったメンバーと同じ様に僕を置いて行くの……?』

私はその時ユノの心に刻まれたままの傷痕を見た気がした。
信頼していた人に裏切られた現実。平静を装っていてもトラウマとして刻み込まれている。

A『ユノ…。置いて行く訳じゃないわ。戻って来るから。1年後にはここに戻って来るから…。』

ユノ『本当に戻って来る?本当に……?』

子供の様に揺れる瞳を向ける彼を私は抱き締めていた。

A『日本でも会えるじゃない。ユノ 日本活動多くなるし、会社からの要請があればヘルプに行くし。毎日メールする電話も…。だからそんな顔しないで…』

ユノ『A……。絶対戻って来るって約束して。お願い……』

こんな不安げなユノは初めて見た。そんな彼に私はキスを落とす。

A『約束するわ。戻って来る。』

その言葉を聞いた彼が今度は私を抱きしめた。

私の首筋に顔を埋めたユノは耳元で囁く。


ユノ『…今夜は帰らない。Aと一緒にいる。』

彼は、私を抱き上げ寝室のドアを足で押し開ける。

そのままベッドに私を下ろすと狂ったように私を求めた。

長い夜の始まり……だった。

激しさの中で…→←偶然〜キュヒョンside〜



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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/  
作成日時:2013年12月15日 18時

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