社長からの提言 ページ13
社長『スタイリストからステップアップするために学びたいと言ったね?その為に資格を取ると?』
A『はい。』
社長『来年の春、新しいボーイズグループがデビューする。12人の大所帯だ。同じ日に同じ曲で韓国と中国で同時デビューだ。我社としても初の試みとなるのだが…。
君を そのグループの専属スタイリストとして配属してある。6人づつ韓国と中国で活動するからスタイリストも数人付ける計画だ。活動内容によっては12人全員でと言うのもある。
そこでAさん。君にはそのスタイリストを束ねるチーフをやってほしいんだ。』
室長『君は前にSJの担当をしていたから 勝手は分かると思ってね。』
辞表を出したにも関わらず まだ私を必要としてくれるのは心から感謝する…が……。
A『社長と室長は、なぜそこまで私に執着するのですか?スタイリストなんて私より優ってる人はたくさんいます。担当が欲しくて必死になってる人だっているはずです。』
社長『さっきも言ったが、君の持ち合わせているセンスはこの会社に必要なんだよ。1年間 仕事は休職扱いにする。だから1年後、戻って来てほしい。』
社長は、この話を受けなければ日本にも行かせない。だからと言って退職も認めないと言う。
追い込まれた私はその提言を飲む事にした。
安心した顔を見せた二人だか さらに条件が出された。
*会社との連絡が取れる状態を保つ事
*モデルの仕事は、スポンサーの契約が切れるまで続ける事
*我社のアーティストが日本で活動する時、急なヘルプの要請があった場合は極力応ずる事。
*身辺に何か起きた時は 必ず連絡を入れる事。
以上が社長と私の間で交わされた約束だ。
企画室に戻る廊下で 室長に疑問を投げ掛けてみる。
A『お二人共、ずいぶん私を高く評価してるんですね。たいしたことないのに…』
室長『Aは実績があるから。それに、あの仕事ぶりを見たら誰しもがそう思うよ』
A『そんな…(笑)私は自分のやるべき仕事をしてただけです。
誉めてもらいたいと思った事なんてないですよ。』
室長『だから抜擢されたんだよ。』
本当は…二度と帰って来るつもりは無かった。
そのまま姿を消してしまおうと思っていた。
今までの事 全ては夢の中の事として 消してしまおうとしていた。
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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時