Act.15-7 ページ36
A「あの人は…言葉も人も操るのが巧い。だから、素直に信じれない」
アス「政治家なんだ!そんなこと当たり前だろ!上に立つ立場にいるんだ」
A「確かにそうかもしれない!あの綺麗な言葉の裏にどんなことが秘められているのか、わからないから…だから、信じられない」
アス「…戦争を止めたい。アステールを戦わせたくないと言うのなら、まずは連合との条約から何とかしろ!戦場に出てからじゃ遅いんだ」
A「それは…わかってる。じゃアスランは、アステールにも戻らないの?」
アス「…アステールが今まで通りの国であってさえすれば行く道は同じのはずだ」
A「アスランはザフトとして、また連合と戦っていくって言うの?」
アス「終わるまでは仕方ない」
Aはため息を吐いた。
キラ「じゃ、この間みたいに?アステールとも?」
アス「俺だって出来れば討ちたくない。でもあれだったら戦うしかないじゃないか!連合が今ここで何をしているのかお前達だって知っているだろ?それをやめさせなくちゃならないんだ。だから条約をなんとかして、アステールを下がらせろと言ってる」
キラ「でもアスラン、それもわかってる。けどそれでも僕達はアステールを討ちたくないんだ」
アス「キラ!」
キラ「本当はアステールだけじゃない。戦って討たれて失ったものはもう2度と戻らないから」
アス「自分だけわかったような…綺麗事を言うな!お前の手だってすでに何人の命を奪っているんだぞ!?」
キラ「うん…知ってる。だからもう本当に嫌なんだ。こんなことは…」
A「それは、キラだけじゃないよ」
アス・キラ「「?」」
A「あたしも何人の命を奪った。親友も殺した…」
アス・キラ「「!?」」
A「あたしが生まれてきてから周りは死ばかり…それだからこそ誰よりも失ったものが戻らないってことがわかる!キラもあたしも本当にもうこんなことは嫌なの!」
アス「ならば尚のことだ。あんなことはやめて、アステールに戻れ!いいな?」
A「やだ。確かに条約をどうにかしなきゃいけない。そんなこと言われなくてもわかってる。アステールに戻ってこのまま戦争を見ているだけは嫌なの!」
アス「じゃ、アステールをこのままにしておくつもりか?」
A「そうじゃない!アステールはあたしが命にかえてでも守る!誰にも討たせない!」
アス「…勝手にしろ」
Aとキラとミリアリアはアークエンジェルに戻った。
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作者名:瑠華 | 作成日時:2022年2月12日 18時