#9 藍の瞳 ページ10
スワメア君は少し考えるようなそぶりを見せた後、口を開いた。
ﾒｱ「…俺は途中から現場を目撃したので全てを知っているわけではないんですが、
そこで例のスケルトン…兄貴って呼びますね、兄貴にAさんがハグされてるのを見かけて、それがどう見ても無理矢理だったので助けに向かいました。」
そこまで言うとスワメア君は一度言葉を切り、続けた。
ﾒｱ「兄貴から貴方を引き剥がして、その後ここに運び込んだんです。」
俺からは以上ですと言って、質問はありますかと聞いてきた。
『えーと…
スワドリ様はそのあと一体どうなって…？』
と聞いてみた。
言った後にスワドリ様の様付けは怪しまれるかななんて思いつつ…。
が、気づいていないのかわかってスルーしているのか、スワメア君からは
ﾒｱ「兄貴はここにはいませんよ。
なんとか退けることができたので。」
という朗報をもらえた。
あぁ、よかった、と思って
『ありがとうございます、』
と言ってからの名前を呼ぼうとしたら、
なんだか、お腹から、突き上げてくるものが、
『ぇ、ぇぐ、っが…！
っふ、ぁが、っう……！！』
背中を折り曲げる。
ガンガンと頭が訴える頭痛。
口から、何かが垂れ落ちる感覚。
薄く目を開けてみると、夜の青い暗闇に擬態していたシーツに、黄色の、シミがあった。
『スゎ、メア、っふ、これ…！？
げうっ、がっ、！』
助けを求める。
ﾒｱ「Aさん！？大丈夫…じゃあないですよね、」
また激しい頭痛。
思わず目をぎゅっと閉じ、シーツを固く握る。
いたいいたいいたいいたい。
お腹の方、胃の方から込み上げてくる何かの感覚。
吐き出そうと口を開けると、それがこぼれ落ちる感覚。
おそらく、あの黄色いシミだろう。
嫌な汗が噴き出す。
いたい、
痛い、
いた、い。
……何かが自分の背中をさすっている。
優しく、いたわりのある撫で方。
ゆっくり目を開けると、月の冠のスワメア君が、さっきよりも近くにいる。
それはもう、顔をちょっと前に突き出したら当たってしまうくらいの距離に。
藍色の、すみれ色の、優しげで、こちらを心配そうに見つめる瞳が綺麗で。
けど、なんだかその瞳は物寂しげで儚くも映った。
気がする。
『スワ、メア君…』
…痛みはだんだんと引いてきたけど、話すのはまだ早かったようだ。
またもややってきた痛みに、シーツの深いシワを増やした。
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Sache@不定期浮上野郎(プロフ) - Suiさん» わわ、ありがとうございます！更新頑張りますね〜！🥰 (2023年4月7日 15時) (
レス) id: 0547b66b90 (このIDを非表示/違反報告)
Sui - 更新頑張ってください!!! Loveの方での好きです!!(←唐突な告白やめろ) (2023年4月6日 20時) (レス) id: 4e48053f2a (このIDを非表示/違反報告)
Sache＠不定期浮上野郎(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございますだぜ、へい！←お前初対面のくせしてなんて口の利き方を() (2023年3月31日 13時) (レス) id: 0547b66b90 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる(プロフ) - 最高だぜへい！←おい (2023年3月30日 21時) (レス) @page42 id: 64abccb79c (このIDを非表示/違反報告)
sachesache(プロフ) - 名無しさん» 名無しさんありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d514852043 (このIDを非表示/違反報告)
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