#26 嫌悪感 ページ28
案内されたのは、空がやけに黄色くて、どこか違和感を感じる場所だった。
ここに来る前にポータルをくぐったから、別のAUということはわかるが…
警戒心MAXで新しい大地を踏みしめる。
……特に何も起こらない。
スワドリ様はというと、伸びをして自身のコートのファーを直している。
呑気だなぁ…
ドリ「さぁ、こっちだ。」
どうしたものかと考えていると彼がそんなことを言ったので、おとなしく従ってついて行く。
テクテクと後をついて行き、首を巡らす。
…どうやら、自分たちは街の大通りにいるらしい。
街といえば、つい先刻までいたUnderswapでの街並みが思い出されて心が痛む。
あのタコス屋はどうなってしまったのだろうか？
スワメア君は無事だろうか？
…街の人たちは？
そのとき、急に視界がぐらっと歪んだ。
「っっあ！？」
ベチッ。
慌ててついた手のひらが痛い。
かあっと痛みが襲ってきて、ほんの少しの間動けなかったが、すぐさま、自分は転んだんだと自覚する。
ドリ「考え事をするとは、よほど隙をとられたいのか？」
い、いや分かってますし。
ドリ「こんな風に。」
へ？
刹那、スワドリ様は私のふところに手を滑らせて抱え上げ、上空に羽ばたいた。
今、私たちは上空でまた滞空している。
ドリ「飛んで行こうか。そっちの方が速い。」
スワドリ様はそう言って、閑散とした街の上空をすり抜けていく。
…歩いた意味あったのか……？
「ここが、スワドリ様の……」
家、とは言えなかった。
家というにはあまりに広すぎて、豪邸と呼ぶにはあまりに静かすぎる場所だったから。
街の中心部から少しだけ離れた位置。
いくつか木が植えられていて、玄関の前には庭と門がある、いかにもお金持ちな人たちが住んでいそうだと納得してしまうようなつくりの家だ。
が、壁のあちこちにはツタが絡まっていて、庭の草はどれもバラバラな長さにのびきっている。
…ツタの正体はブドウだろうか？
スワドリ様は、玄関からではなく２階バルコニーから中に入るようだ。
うーんスワドリ様らしい…。
飛んでいる高度が下がってきたので、バルコニーに着地することを察する。
少し怖いが、徐々に近づいてくる黄色のタイル床を待つと足の指先に固い感触があり、無事に着地できた。
周囲を見回す。
……特に何もない？
けれどツンとする匂いがして、下を見た。
黄色に、とても不似合いな赤こげ茶のシミがあった。
なぜか、
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Sache@不定期浮上野郎(プロフ) - Suiさん» わわ、ありがとうございます！更新頑張りますね〜！🥰 (2023年4月7日 15時) (
レス) id: 0547b66b90 (このIDを非表示/違反報告)
Sui - 更新頑張ってください!!! Loveの方での好きです!!(←唐突な告白やめろ) (2023年4月6日 20時) (レス) id: 4e48053f2a (このIDを非表示/違反報告)
Sache＠不定期浮上野郎(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございますだぜ、へい！←お前初対面のくせしてなんて口の利き方を() (2023年3月31日 13時) (レス) id: 0547b66b90 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる(プロフ) - 最高だぜへい！←おい (2023年3月30日 21時) (レス) @page42 id: 64abccb79c (このIDを非表示/違反報告)
sachesache(プロフ) - 名無しさん» 名無しさんありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d514852043 (このIDを非表示/違反報告)
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