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元ヤン?いいえ? 3 ページ19

《木暮side》


場に合わぬ、失礼しま〜す、という若干ハスキーがかった、女子にしては低めの、聞き慣れた声がする。



続けて、後ろ手でドアを締めたであろう音がした。



乱闘中だったものの、皆一瞬そちらを見た。



Aが、入ってきているのが見える。



桜木と流川がAに向かった三井を追い掛けようとした。



宮城はダウンしていたが、一応そちらを見ていた。





「おいA!!入ってくんな馬鹿!」



「避けろどあほう!」





三井が拳を振り上げるのを見て、桜木と流川が大声を上げた。



……が、である。



その瞬間、予想外のことがおきた。



Aが、三井のグーパンを左手で受け止めたのである。






『おわぁ、びっくりした!』



「…!っんだこのアマァァァ!」






三井が激昂した瞬間にAが顔面に一発入れた。



鈍い音がして、そのままゆっくり三井が倒れる。






『はぁ〜いごめんなさぁい、失礼しますね〜』






そう言って、Aは倒れた三井の靴を脱がした。




皆呆気に取られて、ポケーっとしていた。



さっき駆け寄ろうとした1年コンビの2人だけは冷静にAの元へ歩いていく。



そのまま流川はAの肩に手を置いて、それを見た桜木はなにしてんじゃボケ!と怒鳴った。





『心配してくれたの?



私が強いの知ってるくせに。



ありがとね、ほんと、なんだかんだ優しいなぁ』





そう言って、状況に似合わない笑顔でえへへ、と笑った。



3人以外の時が止まっていたように思えたが、先に動き出したのは、三井側だった。



3人に向かって、桜木と流川と殴り合っていた2人が走り出す。



桜木は我こそは!くらいの勢いで同じく走り出したが、流川はAに耳打ちしてから走り出した。



Aは頷いて、別方向に小走りしだした。



そして、安田が受け止めていた、宮城の元に座り込んだ。



俺は、もう色々キャパシティーオーバーでおかしくなりそうだった。

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シルビア★姉貴 - 雅城さん» またの機会に…☺️☺️😙😙 (4月2日 21時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア★姉貴 - 雅城さん» 分かりました。🙆🙆🆗大丈夫ですよ!!!!😃😃 (4月2日 21時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
雅城(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!他作品に注ぎ込んでしまいがちなので、ゆっくりでも今作をちゃんと更新していこうと思います…笑笑 強くて面白い夢主を書けるように頑張ります!笑笑 これからもご愛読お願いいたします!🙇🏻‍♀️ (4月2日 21時) (レス) id: 1bd3bd8c14 (このIDを非表示/違反報告)
雅城(プロフ) - シルビア★姉貴さん» シルビア★姉貴さま、大変申し訳ありません…、他作品のリクエストもいただくことが多いため、私自身の余裕がなくなってしまいました、一度承諾したにも関わらず申し訳ありません…! 合作、今回はお断りさせていただきます…!大変申し訳ありません…、 (4月2日 21時) (レス) id: 1bd3bd8c14 (このIDを非表示/違反報告)
りゆき - シルビア★姉貴さん» コメント欄はみんなのものですそうやって設定を相手に連投するんじゃなくて設定を考えてるなら自分で作品作ったらどうですか❓ (4月2日 21時) (レス) id: d926977b48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:浅流 | 作成日時:2023年9月24日 1時

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