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ミラは社交界だとかホテルブッフェだとかそういうのが好きだと言っていた。そして目立ちたがりでもある。きっと今までもこういう場で家族三人目立ってきたのだろう。ミラがアーノルドを連れてダンスしているのは目に浮かぶ。
Aに、今まで誰と踊ってきたんだ？と聞けば、そこら辺の人、と言われた。まあAなら立っているだけで引く手数多だろう。だから練習の時、どんな相手でも上手にエスコートされていたのか。
俺たちと同じようにバラバラと数組が円の中へ入る。その中に全身ピンク色のやつもいて、思い切り目が合った。嫌悪感で血の気が引いた。
彼女は俺の婚約者だった。いや、正式には今でも婚約者なのかもしれないが、彼女と結婚する気はさらさらない。同じ年の彼女は物心ついた時から婚約者で、最初は訳も分からずに一緒にいた。
俺の両親の仲は冷え切っていたため、結婚とはそういうものだと思っていたし、子どもさえできればいいのだと教えられてきた。だから俺は彼女に好きも嫌いも何もなく、ただよく一緒にいる人、という認識で興味もなかった。
しかし彼女のほうは違った。それに気が付いたのもホグワーツに入学してからだったが。魔法界の純血一族という隔離された世界しか知らない俺は、自分の容姿を気にしたこともなかったが、どうやら整った顔をしているらしくいろんな女が言い寄ってきた。彼女たちに共通しているのは俺の容姿と家柄を好んでいることだ。そんなつまらない好意を向け続けられ、エマ・ストーンの好意も同じものだと気が付いた。彼女は会うたびに俺に好きだ、愛していると伝えてくるが、その甘い視線は俺に何かを期待していた。
そんなときにAと出会った。彼女は距離の取り方が上手だった。ピーターとリーマスには距離が近い。すぐ頭を撫でたり、肩が触れ合うほど寄り合って勉強したり。まあ二人はAと出会った時期が早かったのでその信頼の表れか、と気にもしていなかったが。
人によって距離感を変えていると気が付いたのはジェームズへの対応を見てからだ。ジェームズとAが話すとき、大体俺も一緒にいて同じ量の話をする。そこに大きな差はなかったはずだが、早い段階でジェームズと肩を組んだり、顔を寄せ合って悪戯を考えたりしていた。
しかし、彼女は俺に触れることは滅多になかった。今思えば、俺のほうが彼女を警戒していたから、彼女もそれに合わせて距離を取ってくれていたのだ。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - 白夜ナイさん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません。閲覧機器によって違いますが、ご自身のマイページに歯車のアイコンと「設定」の表示があると思います。そちらをご確認お願いします。 (2023年1月6日 11時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - マイページ設定はどこで見ることが出来ますか？ (2023年1月2日 23時) (レス) @page4 id: fe34b0bbcb (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» こちらも初心者なので大丈夫です！むしろ初めてのコメントで嬉しかったです、ありがとうございます！つたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです (2022年12月23日 16時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - コメ返ありがとうございます！設定で非表示になっていたみたいです。占ツク初心者でして知らず申し訳ありませんでした。教えてくださりありがとうございました！熟読させていただきます^^*応援しています！！ (2022年12月21日 15時) (レス) id: 56e0d0af68 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» ご感想ありがとうございます！そう言っていただけてとてもうれしいです。R 18編ですが、見つけることができなければマイページの設定でR 18作品が非表示になっているかもしれません。成人済みでしたら、マイページの設定で確認してみてください。 (2022年12月21日 13時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年12月13日 12時
