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「…で、そのドレスになったのね」
「そう。家柄の威嚇ではなくなったけど、間違いなく威嚇はしてるよね」
違いないわ、とリリーはくすくすと笑う。ダンスパーティ当日、寮部屋で私とリリーはドレスに着替えていた。私が袖を通している服はマキシドレスだ。素材はキラキラと光るシルバーのシークインで、今回もハイスプリットだし背中は丸見えだ。相変わらずピンヒールを履かされている。まあ相手がエスコートの達人様なので心配はしていないけれど。
「そう言えば、貴方ダンス上手だったわよね」
まあ、母がいいところの出なもので。彼女はいわゆるセレブであるのでダンスパーティやら社交界に私を連れ出してアーノルドと私を自慢し歩くのが趣味だ。いや、悪趣味なんだけど。そのおかげで一通りの教養というかマナーは身についている。そう話をすれば、あの母親なら頷けるわね、とリリーは笑った。
パーティの１週間前、マクゴナガルのダンス講座が行われた。そしてそのお手本としてなんかできそうだから、という理由でシリウスが指名された。当然彼はできてしまうので苦い顔をしながらもマクゴナガルの腰に手を回して完璧に踊って見せたのだ。ちなみに終始ジェームズは大爆笑していた。私はちゃんと笑うの我慢してたよ。バレバレだってシリウスに小突かれたけど。
それから代わる代わるペアを回して踊っていく。当然最初はシリウスと踊ったが、これが踊りやすくて驚いた。今まで社交ダンスはいろんな人にエスコートしてもらったがここまで何も気にせずに踊れたのは初めてである。
「手慣れててなんだか嫌」
「楽だろ？そういうAも慣れすぎ」
一切足元を確認せずともお互いの足やローブを踏むことは無い。なんなら会話をしながらでも余裕で踊れる。練習とはいえ別の男がAの腰を抱くのは面白くないな、とシリウスは言う。その言葉に思わずむっとして眉間にしわを寄せた。すると、かわいい顔して威嚇すんな、とあきれられた。そんなことを言うのはシリウスくらいである。
「私だってシリウスが私以外をエスコートしてるのなんていやだよ」
いつの間にか芽生えていた独占欲。手に入れたものは手放せないのだ。付き合い始めたころはきっと、何か理由があるのなら快く別れを受け入れるくらいの気持ちだったが、今となっては全くもって受け入れる気はない。理由があるなら私も道ずれにしてほしいのだ。かくいう私は彼に秘密だらけで道ずれにはできていないのだけれど。
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マールヴォロ・ゴーントの指輪
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ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - 白夜ナイさん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません。閲覧機器によって違いますが、ご自身のマイページに歯車のアイコンと「設定」の表示があると思います。そちらをご確認お願いします。 (2023年1月6日 11時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ナイ - マイページ設定はどこで見ることが出来ますか？ (2023年1月2日 23時) (レス) @page4 id: fe34b0bbcb (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» こちらも初心者なので大丈夫です！むしろ初めてのコメントで嬉しかったです、ありがとうございます！つたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです (2022年12月23日 16時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - コメ返ありがとうございます！設定で非表示になっていたみたいです。占ツク初心者でして知らず申し訳ありませんでした。教えてくださりありがとうございました！熟読させていただきます^^*応援しています！！ (2022年12月21日 15時) (レス) id: 56e0d0af68 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - nonさん» ご感想ありがとうございます！そう言っていただけてとてもうれしいです。R 18編ですが、見つけることができなければマイページの設定でR 18作品が非表示になっているかもしれません。成人済みでしたら、マイページの設定で確認してみてください。 (2022年12月21日 13時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年12月13日 12時
