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仲良くなった当初は身長差なんて気にならなかったが、今は15センチくらい差があるだろう。Aの頭は俺の肩くらいの高さにあって、大きな赤い瞳が俺を見上げている。
少しだけ風が吹いてAの白い髪が目にかかる。手を伸ばして耳に髪をかけると、髪によって遮られていたきれいな瞳がきれいに見えるようになり、その瞳は星を反射させていてきれいだった。
「…好きだ」
心臓が口から出そうなほどドクドクと血液を送り出している。生き物は心臓が鼓動する回数が決まっているというが、それなら俺の死因は間違いなくAだ。俺はAから目を離さずにじっと見つめる。Aも石になる呪文を受けたように固まって俺を見つめ返している。しかしじわじわとその目元は潤っていき、今にもこぼれそうなほどだが、Aの長い下まつげが受け止め、ぎりぎり涙は流れない。
「…私も。好き、シリウス。誰よりも」
Aの形のいい唇が震えながら言葉を紡ぐ。それと同時にAの目から一粒の涙がこぼれた。その涙はAのなめらかな肌を伝って、唇へ流れる。俺はAの頬に右手を添えて親指の腹で流れた涙を拭い、誘われるようにその唇へ自分の唇を寄せた。ゆっくりと唇を離してAを見るとその顔は真っ赤になっていて、悩ましそうに眉を下げて俺を見上げていた。俺はもう一度キスしたいのを我慢して、Aの肩に額を寄せた。視線を下げたため、Aの両手がぎゅうっと握りしめられているのに気が付き、その手を取って解き、指を絡めた。そして告白を受け入れてくれた安堵から大きくため息をついた。
「…よかった…。すげえ緊張した」
「…本当に私でいいの…？私、純血じゃないし…」
不安そうに手が握り返される。きっとレギュラスから俺がブラック家を継ぐことを聞いたのだろう。
「心配ない。もし何か言われても俺が守るし。今なら何でもできる気がする」
Aはふふ、と安心したように笑った。むしろ、こんな面倒くさい家柄の俺でいいのか、と言おうとしてやめた。嫌だと言われてももう離す気は一切ない。Aはくい、とつないでいる俺の指を引っ張る。ん？と顔を肩に埋めたまま声を出せば、顔が見たい、と言われた。
「…顔見たらキスしたくなるからダメ」
「……し、してくれないの…？」
緊張したような、期待したような声が耳に届いた。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
