Reconciliation ページ42
それから数日、私は彼らと口を利かなかった。向こうも私を避けていたし。リーマスとピーターとは変わらず勉強会を開いているし、リリーとも話すが。
「今日、セブと話をしようと思う」
朝、リリーは着替えながら私にそう言った。セブルスがリリーに直接呪いをかけたりすることはないだろうが、念のためどこで話し合いをするか聞いて、応援してる、と声をかけた。リリーは覚悟を決めた顔で頑張る、と気合を入れて髪を結んでいた。
リリーは素早く朝食を食べて、セブルスと待ち合わせの場所へと向かっていった。私はそれを見送って、朝食のスコーンをのどに詰まらせないようにゆっくりと食べた。話し合いがうまくいけばいいけれど。
ぱさぱさとした口の中を潤すようにかぼちゃジュースを喉に流し込んだ。すると、突然大広間の扉が開け放たれ、一人の教授が慌てたように入ってくる。少し既視感を覚えて私はすぐに立ち上がる。
「イエティが！侵入しました！」
ぜえぜえと息を切らしながら言う教授に私はすぐに走り出す。やっぱり、ハリーが1年生のときトロールが侵入した流れと同じだ。リリーがこの場にいないのも同じ。私が居ることで修正力でも働いたのかもしれない。
事前に聞いていた話し合いが行われている教室へと向かった。後ろからシリウスの声が聞こえ、追ってきているようだがそんな場合ではない。ちらりと後ろを見やればシリウス以外の悪戯仕掛人も私についてきていた。
「リーマス！あなたは寮生の引率よ！戻って！」
ぐ、とリーマスは痛いところを突かれたような顔をして立ち止まる。そこでピーターがいち早くリーマスに戻ろう、と声をかけ、二人は踵を返して大広間へ戻っていった。リリーがいない今、ほかの生徒を誘導するのは彼の仕事だ。
リリーが居るはずの教室の扉はカギがかかっていて、アロホモラ、と唱えるが開かない。私はやけになって思いつく限りの解錠呪文を掛ける。そのうちの一つがひっかかり、扉は無事に開いた。
二人は向き合って机にもたれかかり話していた。リリーとセブルスの雰囲気を見るに話し合いはいい方向へと進んだようだった。部屋に入ってきた私たちを見てリリーは少し照れ臭そうに微笑んだ。
「…色々聞きたいけど、頑張ったね、リリー」
「ううん、Aのおかげよ」
セブルスも、と私が笑いかければ、ふん、と顔をそらされる。しかしそれが照れ隠しだとわかっているのでほほえましいだけだった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
