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「ジェームズ、シリウス。セブルスを宙づりにして何をしてた？」
「…悪戯さ。みんな楽しんでいただろう？」
へらりと悪びれることなく笑うジェームズに思わずため息が漏れる。それに驚いたのか、ジェームズとシリウスはびくりと肩を揺らした。
ローブを少し引っ張られる感覚がして振り向けば、リリーがローブをつかんでこちらを不安そうに見上げていた。リリーまで怖がらせてしまったようだ。私は彼女を安心させるようにいつもの笑顔を作った。そして、彼らに向き直り、顔から笑顔を消した。彼らに向ける笑顔なんてない。
「みんな楽しんでいた…？本当に？」
私がそう問えば、二人は私から目をそらして沈黙した。そうだろう、セブルスはともかくとして、リリーと私は笑っていないだろう。どうせ、リーマスとピーターにも止められるから二人の居ないところで姑息ないじめをしているのだ。その時点で自ら後ろめたいことをしていると自覚している。
「あれを本当に悪戯だとというのなら、私は君たちに幻滅するよ」
「…っ、だが、あいつは闇の魔術に詳しいんだ！死喰い人になるに決まっている！」
シリウスが私に必死になって叫ぶ。美しい顔がゆがむのを、私は何の感情もなく見下ろした。物語を読んでいるとき、これだけは看過できなかった。そして今も。いくらシリウスが好きだとしても許せない。むしろ、友人だからこそ許してはいけないことだ。
「セブルスは今死喰い人なの？違うよね。疑わしきは罰せよ？それやってることヴォルデモートと同じじゃない」
私がその名前を口にすれば、シリウスもジェームズもわかりやすく顔を白くする。そもそも私だって闇の魔術には詳しいほうだと思う。図書室や必要の部屋でたくさん調べたし、闇の魔術に対する防衛術でも多少なりとも習うのだ。敵を倒すにはまず相手を知ること。それが第一だというのに。
「…ねえシリウス。貴方が一番嫌っていることをしてどうするのよ。ブラックだから、純血主義だから。貴方を知りもしない人からの偏見で苦しめられた、貴方が」
私の言葉にシリウスは目を見開く。そして頭を下げてしまい、ハラハラと彼の長い髪が顔を覆う。彼は地面を見つめたまま動かなくなってしまった。
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
