Diagon Alley ページ32
4年生が終わって夏季休暇が始まり、シリウスに助けられたことを両親に話した。それはそれはこっぴどく叱られた。フクロウで知らせてくれればすぐにでも薬を追加で届けたのに、と。
私は両親にも愛されている、と怒られているのに嬉しくなって終始笑顔だった。両親は呆れたようにため息をつき、大事に至らなくてよかった、と抱きしめてくれた。
「それで。助けてくれた子の名前くらい教えて。お礼がしたいわ」
「シリウス・ブラックっていう子。同じ寮なの」
「…ブラック本家の長男ね、仲いいの？」
「え、ママ知ってるの？」
母は名前を聞いた瞬間にシリウスの出生を当てた。彼は確かに有名だけど、なんとなく母が知っているだなんて思っていなかった。とりあえず、シリウスと仲がいいことを伝えて、今まであまりホグワーツでの話を両親にしていなかったなあ、と申し訳なく思った。この夏季休暇はたくさん学校生活の話をしよう。
「私の旧姓はブラックよ。遠いけれど、彼の父の従妹に当たるかしら」
「えっ」
「それなら予定より早くお礼を言えそうだわ。今年のクリスマス休暇は予定を開けておいて頂戴ね。あんたも侮れないわね、さすが私の子！」
私は母に背中をバシバシとたたかれる。私には前世の記憶もあり、私の人格形成にはこの二人と過ごした時間よりも前世のほうが大きく影響していると思っていたが、このテンションの高さは母親譲りのようだ。いまさらながら二人の血が通う子供だと実感した。父は母の隣で、母さんは面食いだからなあ、と笑っていた。それは知ってる。父の顔最高に母親好みの顔だから。
「で？いつから付き合ってるの？」
私は飲んでいたココアをむせる。私は付き合ってないよ！と強めに訂正するが、でもあんたは好きなんでしょ？とにやにやした顔で私をつつく。これだからゴシップガールは！しかし今まで母に勝てたこともないので洗いざらい吐くことになったのだ。
シリウスに恋愛感情を抱いたのはいつからだろうか。前世からな気もするが、ここ数年の気もする。でもいつの間にか好きになっていて、私の思い描く未来を手の届く場所で見られれば、と願うほどには好きなのだ。当然、やることは何も変わらないけれど。
それからリリーの話や悪戯仕掛人、弟レギュラスやセブルスの話もした。母は嬉しそうに私の話を聞いてくれるのでずっと話していたら夜になってしまった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
