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私がへらへらと笑ってシリウスと話していると、突然シリウスが私の腰に腕を回して抱き寄せてくる。
半歩ほど距離があったのに、しっかりと触れ合うほど近くなったため、シリウスの愛用している香水の匂いがふんわりと鼻腔をくすぐった。シリウスにぴったりの、高級感漂う香りだ。
安心して肩から力が抜けていく。とりあえず何事かと思い、近くなったシリウスの顔を見上げると、その目は私の更に後ろを見ていた。できる限り首をひねって後ろを見ると、“かわいらしい”の代表のような女の子が居た。
彼女は少しの癖もないまっすぐな桃色の髪をしていて、掻き上げスタイルだ。眉も目も優しそうに垂れ下がっていて、瞳の色やリップの色、チークまで桃色だ。当然彼女もグリフィンドール生で、私も見かけたことがある。確か昨年のクリスマスでシリウスと一緒にパーティにいたはずだ。
「…ストーン…」
シリウスがぽつりとつぶやく。その名前を聞いた瞬間に思い出す。リリーが彼女のことを話していたことがあったのだ。リリーは普段人を悪く言うことはないが、珍しく彼女から悪印象な話を聞いたのがエマ・ストーンだった。
ほんの少しだけ私の中の警戒心を挙げて、いったい二人がどんな会話をするのか聞く体制に入る。シリウスが腰から手を放してくれれば離れられるが、どうやらその気もなさそうだ。
「シリウス、主役みたいなものだしこっちにおいで？」
彼女は声も言葉遣いも表情も柔らかなものだった。その言葉は寮全体でヒーローを祝いたいという気遣いからきているものだし、態度も高圧的ではない。
私は毒気を抜かれて彼女から視線を外し、もう一度シリウスを見上げた。しかしシリウスの表情は私の思ったものではなく、苦虫を嚙み潰したような顔をしていた。それが意外で私は首をかしげる。
するとシリウスは腰に回していた手を私の頭の後ろまで上げて、私の頭を胸に押し付けるようにした。
「あー…彼女ともう少し話したら行く」
あからさまに不機嫌な声色にさらに疑問が浮かんでくる。記憶では昨年のクリスマスはそこまで仲が悪そうには思えなかったのだが。シリウスは懐に入れた人物には優しいし、彼女もその枠の一人かと思ったが違うようだ。
なんて考えているとぽんぽん、と二回後頭部をなでられて、私からシリウスの手が離れていく。それを合図に私はシリウスから半歩離れて彼を見上げた。こちらに背を向けるストーンを苦々しい表情で見ているので不思議だった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
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ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
