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防御壁はAがいる場所から約2m前に貼られているが、熟練の魔法使いでない限り自身の身から離れたところに強度な魔法は使えない。その防御壁はイエティほどの力のある腕をはじいたにもかかわらず少しも欠けていない。完璧な魔法だった。
彼女はすぐに炎の呪文を唱えて俺たちの周りを火で取り囲む。その魔法も、引火することのないタイルの上で勢いよく燃え盛っている。これほど持続して、広範囲で炎を起こせるのは当然学生としてあり得ない。さらにイエティがこちらに腕を伸ばせば火炎網のように炎は上へと舞い上がる。周りの火が衰える様子もないため彼女は並外れた技術だけでなく魔力量ももっているようだ。これだけ大きな魔法であるにもかかわらず、俺には火の粉の一つも降り注がない。集中力だっておかしい。
その後すぐにダンブルドアが来てイエティはポートキーによって消えた。そして怒るマクゴナガルに対してAは燃えてしまった周囲を魔法で瞬きの間に直してしまう。そしていつものお茶らけた雰囲気で、なにもしていないと言い放った。ダンブルドアによって見逃されたAは俺の腕を引いてグリフィンドール寮へと向かった。
俺はてっきりAが自己犠牲をして、友人である俺たちを守ろうとした行動だったと思っていたが、俺の思い違いだった。あれが最善であっただけなのだ。もしもあの時Aが教室に俺たちを閉じ込めなければ、A以外は全員パニックになって杖を取り出すことすらできなかっただろう。危険から遮断された安全な場所であったから考える時間ができて、全員無事に逃げることができたのだ。俺はAを守ろうとしてイエティの前に立ちはだかったが、ただのお荷物だった。
「…だからちゃんと戦えるようになりたいって？」
生憎、それに気が付いたからと言ってじめじめと悩む性格でもない。スネイプじゃあるまいし。俺はすぐにジェームズに戦えるような力が必要だと持ち掛けた。幸運なことに俺たちは必要の部屋というものがあるし、魔法のセンスも悪くないはずだ。
死喰い人は許されざる魔法を使用する。それを正攻法で打ち勝つには強さで勝るしかないのだ。今のままでは俺は大切なものを守れる自信がなかった。
ジェームズは俺の意見にすぐに賛同した。多くの言葉を要さなくても意思疎通ができるのは魂の双子と言われる所以だ。俺の将来はもう決まった。何がしたいのかもわかった。後はそれをかなえるだけの努力が必要なだけだった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
