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彼女は優しすぎるし周りをよく見ているから、自分の感情が他人に与える影響をわかってしまうのだ。
けらけらと笑えば周りもつられて笑ってくれる。赤子や犬が両親や飼い主に喜んでほしくて同じ行動を繰り返すのと同じだ。彼女は周りに悲しんでほしくないから、だれの前でも悲しい表情を見せないのだ。
「大丈夫。吸血鬼だろうが、笑おうが、泣こうが、AはAだ。お前がA・オルロックである限り俺はずっと離れないからな」
「…私が、私じゃないときは、いつなの？」
「そんな時はないから一生離れられないなあ」
ふふ、とAは笑う。緊張が解けたのか、Aの体から力が抜けてAの背中に回っている右手に体重が乗る。ローブを纏うと目立たないが、彼女は女で俺と比べ物にならないほど華奢だった。俺の腕にすっぽりと収まってしまう。
その肩を右腕でしっかりと抱いて、いつの間にか止まっている涙の後を左手で拭う。俺の言いたいことは正しく彼女に伝わったようだった。
「私、みんなに愛されてるね」
「気づくのが遅い」
彼女はまた笑って吸血鬼について話してくれた。吸血鬼のクオーターで、それ以外は魔法使いの家系。吸血鬼の性質を受け継いで生まれ、薬と動物の生肉で今まで保てていたこと。
ちなみに、リーマスとの関係も教えてくれた。Aの両親からのご厚意で、同じ薬と生肉がリーマスにも送られているらしかった。
「薬を飲み忘れたとかか？」
「ううん。どこかへいっちゃった」
Aはそういうが、十中八九盗まれたのだろう。薬を飲めなかったのと、学年末テストが重なり、体調や心も悪くなってここまで酷くなってしまったのだという。
一通り話を聞いて、Aの体調もすっかり良さそうだが念のため医務室に連れていき、問題ないとマダム・ポンフリーのお墨付きをいただいてから寮に戻った。
寮に入った瞬間にエバンズがAに飛びついてきて、Aは困りながらもうれしそうにエバンズと笑いあっている。俺はそれを見て安心し、自室へと戻った。
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
