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その日から週に一度、私は音楽室を訪ねた。高頻度で彼は居て、私は彼のピアノを聴いたり、一緒になってバイオリンを弾いたりして過ごした。最初があんな調子だったので、その後もあまり会話はないけれど、ぽつりぽつりとかわす言葉で友達くらいにはなったと思う。
私たちがする会話はシリウスのこと。レギュラスは多くは語らないけれど、シリウスが好きであるということは伝わってくる。
突然がらがらと教室の扉が開く。レギュラスとの初対面から3か月のことだった。
その日も私はなんとなくやる気がなくて、放課後音楽室に逃げ込んできた。レギュラスは私の様子に何も言わず、一曲ピアノを弾いてからあの日のように私の横にぴったりと座り込んだ。
そんなときに扉が開いたのだ。なんとなく、私はレギュラスが追い払ってくれるだろう、という気持ちでローブのフードをかぶり、入ってきた人物に対して完全に無視を決め込もうとした。きっと、座り込んでいる人物が私であると気付く人はいない。それどころか、性別もわからないだろう。
「…レギュ？」
しかし、音楽室に入ってきたのは知った声の人。隣に座る彼の兄、シリウスだった。私のローブの裏地はシリウスに見えたのか、彼はグリフィンドール生…？とつぶやいた。しかし私だとは気が付いていないみたいだ。レギュラスはまたほんの少しこちらに体重を寄せてくれた。
「兄さん、どうしたんですか？」
「あー、友達がこの部屋に入っていったって聞いたから…、まさかレギュがいるとは…」
「その友達は、A・オルロックさんですか？」
私は隣で知らないふりを決め込む。別に顔を上げてもいいけれど、レギュラスの声が少しうれしそうで、シリウスとの会話の邪魔をする気にはなれない。そもそも気分も悪い。
シリウスは、Aのこと知ってるのか、とうれしそうに笑っている。声が近くなったため、きっとシリウスもしゃがんだのだろう。
「彼女は有名ですからね。それに兄さんとよくいるのを見かけます」
「彼女いい人なんだ。レギュも気に入るよ。なんとなくお前らは合う気がする」
まさにその通りだ。私だけが思っているかもしれないけれど、私はレギュラスの纏う雰囲気が大好きで落ち着く。何となく思考停止してしまうのだ。きっと私もレギュラスもシリウスが大好きだという共通点があるからだろう。
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アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
