Christmas Vacation Eve Party ページ12
毎年あるクリスマス休暇の前夜パーティの知らせが壁に貼られた。パーティといっても形式ばったものではない。ただ豪華な料理が一日中用意され、クリスマスツリーが大広間の真ん中に鎮座するくらいだ。
ただ、夜になると上級生のみが参加でき、生徒の誰かが蓄音機を用意して音楽を流し、自然とダンスパーティのようになるため生徒にとって一大イベントだった。翌日からクリスマス休暇であることも相まって羽目を外す場になっているのだ。私も例外なく、リリーとパーティに参加していた。
「本当にブラックのところへ行くの？」
私は数日前にシリウスから一緒に踊ろう、と素敵なお誘いをもらっていたので生徒がごった返す中でシリウスをさがした。といっても、探すのは簡単で女の子がたくさんいるところに行けばいいだけである。しかし、リリーは不安そうにしている。
「今彼に近づいたら取り巻きの子たちに何されるか…」
「うーん、確かに…。今ここにリリーを一人にすると危ないか」
リリーは私を心配してそう言ってくれたが、私はわざと的外れなことを言う。まあ実際、リリーはジェームズに好かれていて、成績優秀なのだ、妬む人は多い。それだけならまだしも、セブルスと幼馴染だとすると、さらに敵は増える。ここに一人にしておくのは不安だ。
リリーは怒り、そうじゃなくて！と声を上げるが、私はそれさえも遮ってジェームズの名前を呼んだ。ジェームズは呼べばすぐ来る。なぜなら彼はリリーが大好きでどこからともなく私たちの動向を見ているからだ。
「私シリウスと踊ってくるから、リリーお願いしてもいい？」
「お安い御用さ！」
リリーは私を引き留めようと腕をつかむ。そしてシリウスの取り巻きがいかに怖いかを力説し始めた。ジェームズは女って怖いねえ、と他人事のようにへらへら言ったことでリリーにみぞおちを殴られている。
「ね？分ったでしょう、危ないのよ」
「No problem！シリウスといれば安全でしょう？」
「あはは！いいねA！その通りさ！」
ジェームズがリリーをなだめているのを横目に私は女の子が群がるシリウスの元へ向かった。
＿＿＿
クリスマス休暇前は前夜祭みたいになってたらいいなあ、と思いながら書いています。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» ありがとうございます！長い作品ですが、お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年1月27日 13時) (
レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - キメラ想像したらめっちゃ笑いましたwwまだ読んでいる途中ですが続きが気になって黙々と読んでいます。更新お疲れ様です、応援してます！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - お昼ご飯はモンスターさん» つなぎ目だらけで舌を出すキメラを生み出してしまいました…wご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2023年1月26日 10時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
お昼ご飯はモンスター(プロフ) - フランケン・アインシュタインはおもろすぎるｗアインシュタインとフランケンシュタインは別物ですよ〜 (2023年1月25日 10時) (レス) @page8 id: be756b31db (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - みーやんさん» ご指摘ありがとうございます！見当たる限り修正しました、ご迷惑おかけします。読んで下さりありがとうございました、これからもよろしくお願いします (2022年12月13日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アネモネ | 作成日時：2022年11月26日 20時
