【gnsn】僕を探してほしいのですが！ (ページ20)

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ものしりパイモン！ページ20

『なあ空』

「ん？」

共同任務の帰り道、僕は彼にどうしても聞きたいことがあった。

『岩を落としたり、風を作ったり、雷を撒いたり、それってどうやってるんだ？』

それはこの世界に住んでいる、彼らの魔法のような力についてだった。

「どうやる...う～ん」

腕を組んで考え込んでいる。
暫く経ったが、答えは中々帰ってこない。

「こいつの場合はちょっと特殊なんだよ」

横からパイモンがそんなことを言った。

「七天神像ってあるだろ？それと共鳴することで、こいつは元素力が使えるんだ。一般的には神の目っていう外付けの魔力機関を使うんだけどな」

『神の目？』

「神に認められるくらいの強い願いを持った奴だけが貰えるんだ。願望を具現化したものって言えばいいのかな...」

『なるほどな。パイモン説明上手だね』

それを聞くと、えっへんと胸を張り、「おいらは博識だからな、何でも聞いていいぞ」と意気揚々としていた。

『ん～、じゃあモンドのビックリ知識を一つ』

「いいぞ。ガイアとディルックの二人には会ったか？」

こくんと首を縦に振る。

「実はあの二人、兄弟なんだぞ！」

『ごめん、知ってる』

「え！？じ、じゃあウェンティについてだ。あいつは実はモンドの風神バルバトスなんだ！これは知らなかったろ」

『知ってる。つい最近本人からきいた』

「ちょっとはおいらの面子も立ててくれよ！」

と、僕に文句を垂れた。
こういうところが可愛くてついいじめたくなる。

しかし神の目か...僕がもし授かるとしたらどんな願いでかな。
まあそんなこと考えてもしょうがないんだけど。

『わかったよパイモン。元素ってどれくらい種類あるの？』

「！それならおいら答えられるぞ、元素は風、岩、雷、草、炎、水、氷の7種類だな」

『氷！すっごいいいね、獣肉を干さなくても保存できそう』

「そんなことに神の眼差しを向けるなよ...」

と、少し呆れ顔で言われてしまった。

それを聞いていた空がそういえば、と、僕を見ていった。

「氷の神の目って確かガイアが持ってたかな。今度見せて貰えば？」

『げ...』

「？嫌いなの？」

『いや、そう言う訳ではないけどさ』

と、口ごもる僕。

「おいらもわかるぞ、掴みどころがないって言うか」

と、うんうんと頷きながら僕に共感してきた。

『暫く会わなくていいかな』

そう思っていたのに＿＿＿。