【鬼滅の刃】守る為に戦え！！Part2〔成り代わり〕

53.悪あがき ページ25

矢｢ｶﾞｯｯﾊ！｣


新技・横水車で矢琶羽の首を斬り落とした。矢琶羽の首に着けていた数珠が散らばる。


『(やった…！地上じゃ威力が落ちるねじれ渦…あっちの攻撃のおかげで力が上がって矢印を巻き取れた…！)』



矢｢くっ！おのれ！おのれおのれ！お前の身を持ち帰れば…あの方に認めて頂けたのに！許さぬ…許さぬ許さぬ許さぬ！汚い地面に儂の顔を付けよって！｣


首斬れたのにまだ喋ってる…！
てか片目が取れてて怖いぃ…！


矢｢もう捕獲などどうでもよい！貴様も道連れじゃー！｣


！！
矢琶羽の体が動き、両手の目玉を閉じた。


『(しまった！相打ち…！)』


私の体に沢山の矢印が刺さっていた。


『わぁぁぁ！？(今まで受けた矢印で1番強い！次々に型を打って受け身を取らないと体が壊れる…！)』



〃肆ノ型！打ち潮！〃



『(体に負荷がかかって…刀を振れない！もっと…技を出さないと！こんな所で…負けたくない！)』


矢印は私の体を飛ばし続ける。







〃弐ノ型！水車！〃



〃捌ノ型！滝壺！〃



〃壱ノ型！水面切り！〃



〃漆ノ型！雫波紋突き！〃



〃陸ノ型！ねじれ渦！〃







型を今まで以上に打ちまくり、受け身を取り続けるが矢印の猛攻は止まらない。


『(こんなに型を出した事はない…両腕が…千切れる！)』

矢｢まだまだ足りぬ…もっと…もっと苦しめ！｣


矢琶羽は塵になりながらも攻撃を続ける。
型を打っても打っても止まらない。


『(何回…後…いや…考えない！技を出し続ける！)』

矢｢まだだ…まだ…足…り……ぬ…！｣


ついに矢琶羽は消え去った。
しかし同時に矢印も消え、私は空中で落ちてしまった。
あまり高さがなかったので死にはしなかったけど…


『(い…たい……肋と足が折れた…疲れて刀握れない…でも早く行かないと…まだ鬼はいる！今行くから…すぐ行くから…待ってて！どうか…無事でいて！)』


ほぼほぼ泣きながら必死に体を動かす。









一方…
朱紗丸は高速で毬をドリブルし、土煙を立て視界を奪う。


愈｢馬鹿め！直線的な攻撃なら躱すなど造作もないわ！位置の特定も容易い！｣

朱｢(それはこちらも同じじゃ！いくら姿を消せようが…丸わかりじゃ！)｣


朱紗丸は愈史郎に向かって毬を投げる。
それが愈史郎の顔に向かってくる。







ガッッ！！


その毬を蹴り飛ばしたのは……足の治った禰豆子だった。

54.己の力で→←52.繰り出せ新技！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す