23.聞きたくない話 ページ30
50……!そんなに…
手「ヒヒヒ……1、2…」
手鬼が不気味に笑うと、突然指で数を数えだした。
手「11、12、13…で、お前で14人目だ!」
『何の話!?』
手「ヒヒヒヒ。俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ。あいつの弟子は皆殺してやるって決めてるんだ。」
鱗滝さんの弟子の数…!?13って……!
まさか真菰が言ってた事って…!
手「そうだなぁ…特に印象に残ってるのは2人だな……あの2人、珍しい毛色のガキだったな…1番強かった。獅子色の髪をしてた。口に傷がある。」
獅子色の髪に口に傷………゙錆兎゙の事だった。
手「もう1人は花柄の着物で女のガキだった。小さいし力もないがすばしっこかった。」
花柄の着物で小柄……゙真菰゙の事だ。
『(この鬼に…殺されてた!でも…私は2人と…)』
あの2人が私を育ててくれた筈…
手「そのお面。目印なんだよ〜その狐の面がな〜」
顔が絶望に変わる私を見て楽しくなってきたのか、鬼はより絶望の言葉を浴びせる。
これ以上はもう言わないで………
手「鱗滝が彫った面の木目を俺は覚えている。あいつが着けていた天狗の面と同じ彫り方…厄除の面と言ったか?それを着けていたせいで皆喰われた。皆俺の腹の中だ。鱗滝が殺したようなもんだなぁ〜…クヒヒヒヒ!これを言った時女のガキは泣いて怒ってたな〜。」
怒るよ……そんなの…
手「その後すぐ動きがガタガタになったからな〜。ヒヒヒヒヒ!手足を引きちぎってそれから…」
『…もう黙れ!』
もう聞いてられない!
私は襲ってくる鬼の手を斬りながら走った。
錆「落ち着けA。呼吸が乱れてる。もういいんだ…俺達のことは…」
錆兎は岩の上に座りながらAに言う。しかし…それが届くはずもなくAは手鬼に殴り飛ばされ、木に頭からぶつかり気を失ってしまう。お面が割れて額の傷跡から血が流れる。
「(あの子がやられてるうちに早く逃げよう…!)」
えーー……ん〜…まぁしょうがないか?
手「ヒヒヒ…また鱗滝のガキが死んだ…ヒヒヒヒ!あいつまた自分のガキが帰って来なくてどう思うんだろうなぁ?どんな顔するんだろうなぁ?あーあ。見たかった…見たかったなぁ〜!」
手鬼はAに向かってとどめの一撃を打った……
…………
錆「A…」
真「Aちゃん……」
198人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高音(プロフ) - 藤崎エヴァさん» ありがたきお言葉!番外編はネタ中々思いつかないけど、本編は頑張っていきます!夢主可愛いですよね!(お前が言うな) (2020年3月11日 12時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
藤崎エヴァ(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん滅茶苦茶可愛いし、お話面白ろかったです!本編も番外編も更新頑張って下さい! (2020年3月11日 11時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - OrangeShakeさん» 気に入って下さりありがとうございます!これからも本編も番外編も頑張って更新していきます! (2020年1月20日 20時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
OrangeShake - 面白いですね。私のお気に入りです!!更新頑張ってください! (2020年1月20日 20時) (レス) id: c7a1464060 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - 青海真珠さん» ありがとうございます!俺も消すつもりはないですけど、ビビリ&心配性なので一応パクってないよって報告でした。気に入っていただき本当にありがとうございます!俺自身も書いてて楽しいし、見てくれるだけで嬉しいのでこれからも続けていきます!心配させてすみません (2020年1月18日 22時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:高音 | 作成日時:2020年1月15日 23時