16.最後の修行 ページ22
鱗滝さんの修行を受けて半年……
それと同時に禰豆子が目覚めなくなって半年たった……
《鱗滝さんがすぐお医者さんを呼んでくれたけど異常なし…でも眠り続けてるのはおかしい…怖かった。朝起きたらことんと死んじゃってるんじゃないか…考えない日は無いよ…》
《山登りがもっと険しく空気が薄い場所での訓練になった…死ぬかもしれないと毎日思う…》
だけど……今までの修行は決して無駄にはなっていない!!
鱗「もう教える事は無い。」
《狭霧山に来て1年後…突然に言われた。》
鱗「後はお前次第だ。儂が教えた事を消化出来るかどうか。ついてこい。」
鱗滝さんはそう言うと私の背より2倍位ある大きな岩の元に連れてきた。
鱗「この岩を斬れたら最終選別に行くことを許可する。」
『(え……?岩って…斬れるものだっけ?刀で……斬れる気がしないよ…刀折れちゃう……。)鱗滝さん!待って…鱗滝さん!』
鱗滝さんは有無も言わずに行っちゃった……
《それから鱗滝さんは何も教えてくれなくなった。》
『…はぁーーっ!!………うぐぅ…!?』
岩を斬りにかかったけど…まぁ……斬れるはずもなく刀は弾かれた。
《私は鱗滝さんに習った事を毎日繰り返した。息止めや柔軟など基本的な事も日記に書いてて良かったと思う。
ただ…半年たっても岩は斬れなかった。
私は焦った…足りない…まだ鍛錬が足りないんだ…もっとやらなきゃ…もっと!》
でもいくらやっても岩は斬れない…
《私…駄目なのかな…禰豆子はあのまま死んじゃうの…?》
『あーもう!くじけそう!泣きそう!頑張れ私……頑張れー!!』
?「うるさい!喚くんじゃない。見苦しいぞ。」
『………え?』
聞いたことがない声の方を向くと、岩の上にお面を付けた獅子色の髪をした少年が座っていた。
誰…?
『(いつの間に!?匂いがしない…狐のお面?)』
?「どんな苦しみも黙って耐えろ。お前が剣士を志すのなら。女でも…。」
『え?……いった!』
お面の少年はそう言うと、いきなり私の体を蹴り飛ばした。
?「鈍い。弱い。未熟。そんなことでは剣士にはなれん。」
お面の少年はAを見下ろすように立っていた。
その頃鱗滝さんは…。
鱗「Aよ…妹の為になるのは分かったが………儂はもう誰も最終選別に行かせたくないのだ……儂は言えんが………諦めてくれないか?」
鱗滝さんは寝てる禰豆子を見つめながらそう言っていた……。
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高音(プロフ) - 藤崎エヴァさん» ありがたきお言葉!番外編はネタ中々思いつかないけど、本編は頑張っていきます!夢主可愛いですよね!(お前が言うな) (2020年3月11日 12時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
藤崎エヴァ(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん滅茶苦茶可愛いし、お話面白ろかったです!本編も番外編も更新頑張って下さい! (2020年3月11日 11時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - OrangeShakeさん» 気に入って下さりありがとうございます!これからも本編も番外編も頑張って更新していきます! (2020年1月20日 20時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
OrangeShake - 面白いですね。私のお気に入りです!!更新頑張ってください! (2020年1月20日 20時) (レス) id: c7a1464060 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - 青海真珠さん» ありがとうございます!俺も消すつもりはないですけど、ビビリ&心配性なので一応パクってないよって報告でした。気に入っていただき本当にありがとうございます!俺自身も書いてて楽しいし、見てくれるだけで嬉しいのでこれからも続けていきます!心配させてすみません (2020年1月18日 22時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高音 | 作成日時:2020年1月15日 23時