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*** ページ17

sm視点

頭の中に響く警告。

そんなものはもうどうでもよかった。
いっそこのまま消えてしまえたら。
それを願って壊れていく世界を見据える。

俺の精神世界。
あまりにも汚れすぎて、何も感じなくなったこの世界。俺が過ちを犯した世界。




…俺と、きりやんの二人の世界。



心なしか、少し崩壊が早く感じる。
そっと手を伸ばせば、触れた爪先からボロボロと崩れていく。

“どんだけきりやんを苦しめるつもりだ?
いい加減にしろ。どれだけお前が迷惑をかけてると思ってるんだ。”

ピタリと崩壊が止まる。
そして現れた調和する者(スマイル)

“早く戻りなよ。みんな待ってんでしょ。”

sm「居ない方が…きっと良い。」

“はあ?何回きりやんを悲しませるつもりなの?ふざけんのも大概にしろ。
本気で理解してないっていうのか?
だったらもうどうしようもない。
俺は知らないからな。”

パチンと音がなれば、崩壊が始まる。

早く、俺を消してほしい。

“マジで言ってる?
お前が居ないときりやんは何もできないんだよ。良いからさっさと帰りな。”

とんっと軽く押されて下へ下へと落ちる。
鏡から出る瞬間、ボロボロと崩れて消えるあいつの姿が見えた。


パチっと光を感じれば、現実世界に帰ってくる。

sm「戻って…来た?」
kr「何してんだよバカ!もうちょっとで死んでたぞ!」
sm「悪い。」
na「あれ?スマイル、その指どした?」
kr「あっ!崩壊に巻き込まれてんじゃん!
ちょっと待って、直すから。」

きりやんが俺の手を包み込む。
ブワッと淡い光が出たかと思えば、手が暖かくなる。

右手は見事に直っていた。

sm「ありがとな、きりやん。」
kr「どういたしまして。もうやめてよ?」
sm「おう。」

二人で一緒に笑いあった。



______________________
“指を直す”なのは仕様です。

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紫推し - きっと、もう作者さんはこの画面見てないかな (2021年5月8日 18時) (レス) id: 97dd167b20 (このIDを非表示/違反報告)
紫推し - 二重人格も良かった!スマイル、なんか隠してるなぁとは思ったけど…!あの展開は神。 (2021年5月8日 18時) (レス) id: 97dd167b20 (このIDを非表示/違反報告)
紫推し - 館のお話はお気に入りです!最高すぎた!\(//∇//)\このお話に巡り会えてよかったとさえ思いました (2021年5月8日 18時) (レス) id: 97dd167b20 (このIDを非表示/違反報告)
紫推し - 私の推しカプは、やっぱりやらかし組(nakamuスマイル)ですかね! (2021年5月8日 18時) (レス) id: 97dd167b20 (このIDを非表示/違反報告)
紫推し - いやぁ…!好きすぎる!作者様に一生の感謝を…! (2021年5月8日 18時) (レス) id: 97dd167b20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:a Sky sort | 作成日時:2018年8月27日 13時

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