煉獄先生！弟さんをください！！

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｢今年度の文化祭だが、中高一貫校らしく合同で行われることになったぞ！｣

あれから何度か実行委員の集まりがあって、大体のことが決まった頃、煉獄先生がクラス皆にそれを知らせた。

ワイワイと騒ぐ皆に煉獄先生はにっこりと笑ってこう言った。

｢うちのクラスは中等部2年○組と合同で演し物をやることになったから、皆よろしく頼むぞ！｣

多くの女子が、時透君のいるところじゃん！と興奮しているが、私と善逸は静かに目を合わせ拳ををぶつけ合ったのだった。



文化祭について具体的な事が決まってくると、授業の時間をけずって煉獄先生は色々と考えてくれた。

更に各クラスの実行委員の話し合いと言う名の、私と千寿郎君のハッピータイムが毎週行われている。

三者面談の様に煉獄先生が正面に座り、私と千寿郎君が隣に並ぶのだ。

｢千寿郎のクラスは何か良い意見があったか？｣

｢コスプレ喫茶、という意見が一番多かったです……｣

｢千寿郎君のとこ、むいちゃんもいるし、すごいことになりそう｣

｢はい、僕もそう思いました。兄上も目立ちますしね｣

｢え、煉獄先生もコスプレするんですか？｣

｢ん？決まったならもちろんやるさ！全力でな！！｣

｢全女子がずっと居座りそうな予感しかしない｣

｢そうですよね僕もそう思います｣


千寿郎君は相変わらず可愛い。
最初は怯えていた感があったけど、だいぶ普通に話をしてくれるようになったのでとっても嬉しい。

｢コスプレ喫茶を高等部の方でも提案してみて、賛成だったら決まりって事でいいですか？｣

｢うむ！そうだな！｣

｢僕すごく楽しみです！｣

目をキラキラと輝かせ、そう言った千寿郎君を見て、私は無事再びの尊死を遂げた。








その日の午後、歴史の授業を早めに切り上げ煉獄先生がコスプレ喫茶はどうかと提案をしてくれた。


当然歓喜をあげる女子達。

反対の意見はなく、この度合同の演し物がコスプレ喫茶に決定したのだった。


｢あまり露出の多いものは禁止だが、なるべく皆の好きなようにやって欲しいと思っている！！各自考えておいてくれ！｣

煉獄先生がそう言うと元気な返事が教室内に響いた。


｢善逸何する？｣

｢モテそうなの｣

｢え、無理でしょ｣

｢うるせぇ！！！どうせ無理だよ！！俺なんか何着たって！わかってますよそんなこと！｣

｢うるさ……｣



きィィ！！と発狂した善逸はこの後煉獄先生から愛の拳骨を頂いていた。

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