ATK 14 ページ14
「善逸ー、不死川先生の所行くけど」
「俺冨岡先生に呼ばれてるから無理ですぅぅ!!」
「また何かやったの?」
「またってなんだよまたって!俺はいつも何もしてないの!!」
3年生になって早くも数ヶ月が経った。
私はあれから何度か煉獄先生の所に遊びに行っては2人でココアを飲んでいる。
進路の相談にも乗ってもらったりして、とても居心地のいい空間だった。
でも、それをよく思わない人間というのは大勢いるんだと思い知らされる事件が起きる。
「橘Aさん、あなた煉獄先生とどういう関係なの?」
「は?何の話?」
煉獄先生ガチ恋の女子と今年も同じクラスになって、彼女達が社会科の教科担当になっていた。
その彼女を含む数人に、校舎裏に来て、というテンプレ通りの呼び出しを受けた。
「私達が社会科の教科担当になったのよ?!それなのになんで橘さんが煉獄先生の所に行くの?!」
「……あー、そういうこと」
「あんたには我妻がいるでしょ?!煉獄先生と千寿郎君には手を出さないでよ!」
「善逸関係ないよね。千寿郎君も、関係ない。煉獄先生の所に行ってたのだって進路の相談に乗ってもらってただけだけど。」
「そ、そんなこと言って、弟君を手懐けて近づこうって魂胆でしょ?!丸見えなのよズルい女!」
ヒステリック気味に叫んだ女子が私の肩を思い切り押したことにより、その場に尻もちをついてしまった。
キーキー喚きながら見下ろす彼女を見て私は、またか、と無意識に呟いていた。
───────
「うっわ、お尻汚れたじゃん……」
彼女達が予鈴と同時に戻っていって、私は汚れてしまったスカートとにらめっこしていた。
少し地面がぬかるんでいたせいで最悪な状態。
どうしようかと悩んだものの、派手に転けたから帰ります、と言うことに決めて教室に戻ろうと歩き出した。
「ちょっと待て。橘A、止まれ」
「あ、宇髄先生ちょうど良かった!転んで汚れちゃったから帰っていいですか?」
ちょうど後ろから歩いてきていた宇髄先生が、私のスカートを見て声をかけてきた。
不審に思われないよう笑顔を貼り付けて、あくまで自分で転んだと言い張った。
「……橘、そのままじゃ帰れねぇだろ。 美術室空いてっから最後の授業そこで待ってろ。」
宇髄先生に言われてはっとなる。確かにこのまま電車に乗れない。
「冨岡先生にジャージ余ってねぇか聞いとくから、お前は適当に自習な。よし、行け」
宇髄先生はそう言って教室に入っていった。
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炎香(プロフ) - はむえっぐさん» 私のが初めてだなんて恐れ多いです💦ぜひ読んで欲しい作品が沢山ありますので鬼滅沼へようこそって感じですね!笑 心臓大丈夫ですか?😂すごく嬉しいです!読んでくださってありがとうございました(。_。*) (2021年9月29日 14時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
はむえっぐ - はじめまして!!完結おめでとうございます!!!鬼滅の夢小説読むの主様が初めてだったのですがハマりました!!笑笑最後の解説で意味がわかったときはもう、、、心臓潰れました^^本当にありがとうございました!!! (2021年9月28日 23時) (レス) @page23 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - まゆさん» わぁすごい嬉しいです……!めちゃくちゃ頑張れる気がしてきました!!ありがとうございます! (2021年9月20日 11時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - これからも更新楽しみにしてます! (2021年9月20日 10時) (レス) id: 3becc2e6ce (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - myaさん» ありがとうございますm(*_ _)m思いつきのネタで投稿したら大変なことになっていたので驚きましたが、頑張りますのでよろしくお願いします(o_ _)o(o_ _)o (2021年9月2日 7時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:炎香 | 作成日時:2021年9月1日 13時