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「なに、大人の女って…。遊女だったの…?」

「聞いてない。」と言った私に銀時は何食わぬ顔で「言ってない。」と返した。いつか本当にこいつ痛い目を合わせてやる。

ギロリと銀時を睨みながら横ではしゃぐ神楽は簪が珍しいらしい。キャッキャと自分の髪の毛に簪をさす。

神 「いいなぁこれ。銀ちゃん私にこれ買ってヨ。」

銀 「なに言ってんだ。うちは今日の依頼を成し遂げてやっと卵かけご飯の生活から抜け出せるんだぞ。そんな大事な金をそんなくだらねぇ簪に使えるか。」

神楽を適当にあしらいながら銀時は「依頼人のところに行ってくる。」と襖を開けて部屋を出て行く。残された部屋には私と神楽だけ。

神楽はぷっくりと頬を膨らませながら恨めしそうに銀時の出て行った襖を睨んでいた。

神 「銀ちゃんは年頃の女の子のフェッションが分からないのか。」

「ファッションね、神楽…。」

苦笑いしながら神楽を見つめて少し笑いかけたけど、神楽は相変わらず「なにがくだらないヨ。」と頬を膨らませていた。

「…神楽、分かった。この依頼終わったら、その簪買ったげる。その代わり、私にも今度卵かけご飯ご馳走してね。」

神 「ホント!ヤッタァ!さすが税金泥棒ネ!私たちとは格が違うネ!」

「ちょ?それ褒めてるの?貶してるの?」

「どっちもネ!」と嬉しそうにはしゃぐ神楽。とりあえず、今は簪を貰おうとしたところで、がらりと襖が開いた。

客 「ああ?なんで子供がいるんだ。今の時間からは俺がこの女とってるはずだぞ?」

しまった。時計を見ればとっくに時間は過ぎていた。とりあえず、神楽を外に放り投げて、「失礼しました。神無でありんす。」と頭を下げた。

そういえば、銀時からは詳しい依頼内容を聞いていない。

だが、こうなってしまってはもう実行するしかないと腹をくくる。多分おおよそこいつを酔わせてベロベロにすれば大丈夫だろう。

どかりと腰を下ろしながら「酒。」とおちょこを突き出した男に私は「はい。」と近づいた。

3→←壁【坂田銀時】1



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(プロフ) - 雪華さん» 是非、私の勝手な都合で書いている短編集を読んでいただけると幸いです。 (2019年6月2日 13時) (レス) id: 97c0d12c03 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪華さん» おそくなり、すみません。私は自分の好きなようにお話を書いておりまして、お願いされる形で書くのは正直読んでくださっている読者様方をがっかりさせそうで自信がありません。ですのでそう言ったお願いはできかねます。申し訳ありません。 (2019年6月2日 13時) (レス) id: 97c0d12c03 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?ドラゴンボールのキャラ×18歳のメイ・チャンの恋愛短編集を作って貰いますかな?メイ・チャンは悟空達の仲間で子パンダのシャオメイと一緒で長男のグリードと次男のエンヴィーの妹を設定で (2019年1月15日 20時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年9月17日 0時

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