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18.ヤムチャ<ベジータ ページ20

Aが車両の中に姿を消したのち、蹴り飛ばされたトッシーこと土方は一生懸命ドアにしがみついて落とされないようにしていた。

「ちょっと待ってよ!坂田氏!こんなところに1人置いていくつもりかー!さながらナメック星にヤムチャ氏1人置いていく並みの暴挙だよー!てか助けてー!!」
「お前はベジータだ!やればできる!」
「坂田氏!」

やはりオタクの土方ではどうしようもないのか、先ほどから泣き言しか言わない。しかしそんなことは御構い無しに銀時は土方を蹴り飛ばし続ける。

「副長ー!」

後ろからものすごいスピードで飛ばしてくるパトカーには見慣れた原田の顔。

「副長がぶじだったぞー!!」
「どうみてもこれ無事じゃないだろー!!」

さすが真選組と言うべきか、土方の引きずられる姿を見ても動じない原田とその他の隊士たち。オタクの土方のみ、冷静に返すが、そんな返事は誰も聞いちゃいない。

「おい!散々面倒みたんだからな!この口座に金!入れとけ!」
「副長ー!あいつらのことは俺らに任せてください!その隙に副長は、局長の元にー!」
「おいー!聞いてんのかハゲ!」

銀時の叫びも虚しく、こちらの話も全く聞いちゃいない原田達。土方にそれだけ告げると、いってしまった。銀時は乱雑に髪の毛をかき乱しながら、「ちくしょー!」と叫んだ。

だが、すぐに近藤の車両へ追いつくと、邪魔な敵を一掃しながら、土方を近藤の元まで連れてくる。土方は耳を塞ぎ、まっすぐ前を見据えている。

土方と万事屋の姿が見えると近藤は1人、「なんで…」と呟いた。

涙を流しながら、土方の名前を叫ぶ近藤。ポタポタと床に落ちるそれは近藤の土方への申し訳なさを語っていた。

「馬鹿やろー!!! …………え?」

ヒューンという効果音の元、銀時から飛んでくるバズーカ。感動的な場面だというのになんという仕打ち。近藤は爆風に飲まれ、吹き飛んでしまう。

「近藤クーン?無事ですかぃ?」
「ダメネ、いないアル。」
「なにしてんだ、てめーらぁ!!!!」

銀時と神楽の言葉に吹き飛びながらも返事を返した近藤。どうやら無事らしい。

「なーんかお前、一丁前に暗殺されそうになってるらしいじゃないのー。」
「今されそうだったよ!たった、い、ま!」

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作者名: | 作成日時:2017年5月15日 15時

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